一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

タイトルを獲った振り飛車党の棋士

2020-10-25 00:22:56 | 将棋雑記
久保利明九段は先日の王座戦で惜敗したが、45歳でのタイトル戦登場は立派だった。
プロ棋界で振り飛車党は少ないが、タイトルを獲得した棋士は何名なのだろう。そこで、過去40年間にA級orB級1組に在籍し、タイトルを獲得した棋士を調べてみた。

・大山康晴十五世名人(名人18期など80期)
・森雞二九段(棋聖1期、王位1期)
・大内延介九段(棋王1期)
・森安秀光九段(棋聖1期)
・藤井猛九段(竜王3期)
・久保利明九段(棋王3期、王将4期)
・菅井竜也八段(王位1期)

ざっくりしているが、以上7名とした。なお大山十五世名人は、居飛車党時代のタイトル数も含めている。また森九段と大内九段は居飛車も指すが、振り飛車のイメージが強いので、こちらに入れた。
7名のほかは、福崎文吾九段と広瀬章人八段が振り飛車穴熊でタイトルを獲得しているが、2度目のタイトルを獲ったときは居飛車党に鞍替えしていたので、今回はあえて外した。
上記7名で言えることは、全員がA級に昇級しているということ。つまり
「B級1組に昇級した棋士が振り飛車党で、その前後にタイトルを獲った場合、振り飛車をやめない限り、その前後にA級に昇級できる」
となる。
せっかくなので、タイトルは獲れていないが、A級orB級1組を経験した棋士も調べてみる。

・佐藤大五郎九段
・鈴木大介九段
・杉本昌隆八段

の3名である。西村一義九段も振り飛車のイメージが強いが、西村九段は居飛車の将棋も結構多いので、ここではあえて外しておく。
上記3名のうち佐藤九段と鈴木九段は元A級で、タイトル戦に登場の経験がある。
このことから、
「B級1組に昇級した棋士が振り飛車党で、その前後にタイトル戦に登場した場合、振り飛車をやめない限り、その前後にA級に昇級できる」
と範囲を拡げられる。
タネ明かしをすれば、A級に昇級した棋士のほとんどがタイトル戦に登場しているのだが、居飛車党は絶対数が多いので、100%ではない。
現在プロ棋界の振り飛車党がどのくらいいるのか分からぬが、現実にタイトルを獲っている棋士がいるのだから、振り飛車は不利飛車ではないのだろう。実際、谷川浩司九段や羽生善治九段も、たまに飛車を振る。佐藤康光九段も、居飛車風振り飛車を指している。
結局どの戦法でも、強い棋士が勝つ、ということだ。

今日の記事はこじつけで、自分でも書いていて何を言っているのか分からなかった。
コメント
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