7日、第13期女流王座戦本戦2回戦、加藤桃子女流四段VS堀彩乃女流1級戦が行われた。
堀女流1級は今年度11勝2敗と抜群の成績で、女流王座戦では前局、大豪中井広恵女流六段に競り勝った。本局で勝てば堂々のベスト4となり、女流初段に昇段する。たぶん、堀女流1級が初めて経験する大勝負であろう。
しかし本局、相手が悪い。加藤女流四段はタイトル9期の強豪で、女流王座は4期。あと1期でクイーン女流王座となる。しかも前期の五番勝負にも登場し、里見香奈女流王座と文字通りのシーソーゲームを演じた。今期はリベンジの焔を燃やしているのは想像に難くなく、堀女流1級は相当な苦戦が予想された。
将棋は加藤女流四段の先手。ここは堀女流1級が先手を取りたかったが、しょうがない。相掛かりとなった。
中盤、加藤女流四段が▲5五銀と立った手が名手。堀女流1級は△5四歩と突いたが、加藤女流四段は手順に▲6四銀と進出して好調だ。
堀女流1級はそこで△9四歩と突いたが、どの変化にも▲9五角の飛車取りがついて回るので、仕方なかった。ただ、ただでさえ模様が悪いのに、ここで1回休みをするようではもういけない。本局、形勢バーはむろん付かなかったが、この時点で「加藤75:25堀」くらいではなかったか。
以下は加藤女流四段の攻めが綺麗につながり、完勝となった。
堀女流1級は無念の敗戦。残念に思うのは、持ち時間を1時間以上も残したことだ。加藤女流四段も1時間9分しか使わなかったが、それは局面が分かりやすくなったから。
堀女流1級も▲5五銀を見て、39分+昼食休憩を合わせ△5四歩と突いたが、ここではもう悪かったようだ。とするなら、その前の局面でとことん考えてもらいたかった。
藤井聡太竜王・名人をはじめとして、男性棋士は序中盤でとことん考えて終盤1分将棋になるが、なるほど本局の展開を見るに、終盤まで時間を残しても、序中盤で将棋が終わってしまったら元も子もないのだ。
まあよい、今年度11勝の「貯金」はまだ残っている。第17期マイナビ女子オープンも本戦入りを決めた。
マイナビ女子オープンでは今回の反省を踏まえ、持ち時間を全部使って、勝ってもらいたい。
堀女流1級は今年度11勝2敗と抜群の成績で、女流王座戦では前局、大豪中井広恵女流六段に競り勝った。本局で勝てば堂々のベスト4となり、女流初段に昇段する。たぶん、堀女流1級が初めて経験する大勝負であろう。
しかし本局、相手が悪い。加藤女流四段はタイトル9期の強豪で、女流王座は4期。あと1期でクイーン女流王座となる。しかも前期の五番勝負にも登場し、里見香奈女流王座と文字通りのシーソーゲームを演じた。今期はリベンジの焔を燃やしているのは想像に難くなく、堀女流1級は相当な苦戦が予想された。
将棋は加藤女流四段の先手。ここは堀女流1級が先手を取りたかったが、しょうがない。相掛かりとなった。
中盤、加藤女流四段が▲5五銀と立った手が名手。堀女流1級は△5四歩と突いたが、加藤女流四段は手順に▲6四銀と進出して好調だ。
堀女流1級はそこで△9四歩と突いたが、どの変化にも▲9五角の飛車取りがついて回るので、仕方なかった。ただ、ただでさえ模様が悪いのに、ここで1回休みをするようではもういけない。本局、形勢バーはむろん付かなかったが、この時点で「加藤75:25堀」くらいではなかったか。
以下は加藤女流四段の攻めが綺麗につながり、完勝となった。
堀女流1級は無念の敗戦。残念に思うのは、持ち時間を1時間以上も残したことだ。加藤女流四段も1時間9分しか使わなかったが、それは局面が分かりやすくなったから。
堀女流1級も▲5五銀を見て、39分+昼食休憩を合わせ△5四歩と突いたが、ここではもう悪かったようだ。とするなら、その前の局面でとことん考えてもらいたかった。
藤井聡太竜王・名人をはじめとして、男性棋士は序中盤でとことん考えて終盤1分将棋になるが、なるほど本局の展開を見るに、終盤まで時間を残しても、序中盤で将棋が終わってしまったら元も子もないのだ。
まあよい、今年度11勝の「貯金」はまだ残っている。第17期マイナビ女子オープンも本戦入りを決めた。
マイナビ女子オープンでは今回の反省を踏まえ、持ち時間を全部使って、勝ってもらいたい。