一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

竜王戦初登場の棋士の成績

2023-08-17 00:33:28 | 将棋雑記
15日に行われた第36期竜王戦挑戦者決定戦第2局・永瀬拓矢王座VS伊藤匠六段戦は、伊藤六段が苦戦の将棋を勝ち切り、タイトル戦初登場を決めた。
ランキング戦5組からの挑戦権獲得は、竜王戦36期の歴史で初めて。伊藤六段は竜王挑戦につき、七段に昇段した。ちなみに竜王挑戦においての特別昇段は、伊藤七段で7人目。
藤井聡太竜王と伊藤七段は同学年である。第1局開始が10月6日・7日なので、藤井竜王21歳4ヶ月、伊藤七段20歳11ヶ月となり、合計41歳は、1990年・第57期棋聖戦の屋敷伸之棋聖(18歳10ヶ月)VS森下卓六段(24歳5ヶ月)の42歳を上回る、最年少記録となる。
また「竜王戦がタイトル戦初登場」は、伊藤七段で9人目となる。当然若手が多いので、さすがに「八段」はいない。
では、過去8人の成績を記してみよう。分かりやすいように、初登場側から見た勝敗にした。

第1期 島朗六段○○○○米長邦雄九段
第2期 羽生善治六段●持●○○○●○島朗竜王
第10期 真田圭一六段●●●●谷川浩司竜王
第11期 藤井猛七段○○○○谷川浩司竜王
第12期 鈴木大介六段●●●○●藤井猛竜王
第15期 阿部隆七段千千●●○○○●●羽生善治竜王
第18期 木村一基七段●●●●渡辺明竜王
第27期 糸谷哲郎七段○○●○○森内俊之竜王
第36期 伊藤匠七段 ? 藤井聡太竜王

初登場側の4勝4敗。個別の勝敗も20勝20敗で、いい勝負だ。
藤井竜王と伊藤七段の対戦成績は2局あり、藤井竜王の2勝。しかしこれはあくまでも参考にすぎない。藤井竜王はたしかにタイトル戦無敗だが、伊藤七段には底知れない強さがある。藤井竜王も最大限の警戒をしているに違いない。七番勝負が楽しみである。
コメント (2)
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