3月2日にLPSA麹町サロンin DISで中倉彰子女流二段に指導対局を受けたが、この予約より先に申し込んでいたのが、3月16日の上川香織女流二段と島井咲緒里女流二段の回だった。
1日に2回指導対局を受けるのは初めてではないが、4,500円×2の出費は大きい。しかも3月は2回目である。でもこんな機会じゃないと女性と話すこともなく、必要経費と考えた。
当日、確か四ッ谷駅前の小諸そばに寄ったと思うのだが、二枚もりが420円に値上げされていたので驚いた。二枚もりは値上げしたばかりだと思うのだが、容赦ない。それでも客離れはしない、という自信の表れであろうか。
麹町サロンに入ると、上川女流二段がひとりでスマホをいじっていた。とっくにお客が来ていると思ったから、意外だった。
上川女流二段との指導対局は、1月12日以来。早速挨拶を済ませ、1対1で対局開始……というところで、上川女流二段が振駒を所望する。そこで上川女流二段に振っていただき、と金が多く出て、私の先手となった。
初手からの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛▲2五歩△6二玉▲4八銀△7二玉▲5六歩△8二玉▲6六歩△3三角▲6八玉△7二銀▲7八玉△6四歩▲5八金右△2二飛(第1図)
私の居飛車明示に、上川女流二段は四間飛車。昨今の相居飛車戦には見向きもしない、というところだが、角道を止めない振り飛車は、上川女流二段としては珍しい。
△8二玉に、私が▲6六歩と角道を止める。軟弱だが、角交換から暴れられるのを防いだ。とにかく、相手の研究にハマらないようにしないといけない。
上川女流二段は美濃に組み、私はどの戦法を選ぶかというところ。
第1図以下の指し手。▲5七銀△3二銀▲4六銀△2四歩▲同歩△同飛▲2五歩△2二飛▲3六歩△1四歩▲3七桂△6三銀(第2図)
私は▲5七銀と上がった。▲6六歩と止めてしまった関係で、作戦に制約が出ている。▲5七銀は至当であろう。
△2四同飛の局面で、新たな客が来た。私は▲2五歩と収め、▲3六歩。桂の活用を図った手だが、ここは▲4五銀と出たかった。△2三銀なら、▲2四歩△同角▲6五歩でどうか。その後の▲3七桂のところでも▲4五銀があったし、この変化をもっと掘り下げるべきだった。
そこで上川女流二段の△6三銀は、美濃囲いを崩してちょっと意外だった。
第2図以下の指し手。▲4五桂△4二角▲6五歩△3三桂▲1六歩△2一飛▲2四歩△2五歩(第3図)
私は▲4五桂と跳ねた。上川女流二段は「いい手の気がする」とつぶやき、△4二角。△4四角は▲5五銀があるので仕方なかった。
私は▲6五歩。▲6六歩は屈服しているが、▲6五歩が指せれば、まずまずの展開となる。
△3三桂に私の▲1六歩は大緩手。実は▲1六歩と次の△2一飛の2手がメモ用紙から抜けていて、検討すると、この2手しかないのである。しかし▲1六歩と指すかなあ。指し手は正確に記録しないといけない。
本譜に戻り、▲2四歩に△2五歩とフタをされて参った。この前に▲3五歩△同歩を入れておけば、そこで▲6四歩△同銀▲3四歩が利いたのに……。
本譜△2五歩に▲3五歩は、△2四飛と歩を払われて不可。私は指し手に窮した。
第3図以下の指し手。▲3三桂成△同角▲同角成△同銀▲2五飛△6六桂▲8八玉△5八桂成▲同金(第4図)
私は▲3三桂成から角も交換したが、味消しでつまらなかった。▲3三桂成ではやはり▲3五歩だった。以下△2四飛▲3八飛△2六歩に▲3四歩と攻め合ってどうか。下手が十分だったと思う。本局、どうも私の読みが甘い。いつも甘いが、きょうはとくに甘かった。
▲2五飛と飛び出したが、△6六桂をウッカリし、自己嫌悪に陥った。
しかし、▲5八同金の次の上川女流二段の手もひどかった。この手が当たる人はいまい。
(つづく)
1日に2回指導対局を受けるのは初めてではないが、4,500円×2の出費は大きい。しかも3月は2回目である。でもこんな機会じゃないと女性と話すこともなく、必要経費と考えた。
当日、確か四ッ谷駅前の小諸そばに寄ったと思うのだが、二枚もりが420円に値上げされていたので驚いた。二枚もりは値上げしたばかりだと思うのだが、容赦ない。それでも客離れはしない、という自信の表れであろうか。
麹町サロンに入ると、上川女流二段がひとりでスマホをいじっていた。とっくにお客が来ていると思ったから、意外だった。
上川女流二段との指導対局は、1月12日以来。早速挨拶を済ませ、1対1で対局開始……というところで、上川女流二段が振駒を所望する。そこで上川女流二段に振っていただき、と金が多く出て、私の先手となった。
初手からの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛▲2五歩△6二玉▲4八銀△7二玉▲5六歩△8二玉▲6六歩△3三角▲6八玉△7二銀▲7八玉△6四歩▲5八金右△2二飛(第1図)
私の居飛車明示に、上川女流二段は四間飛車。昨今の相居飛車戦には見向きもしない、というところだが、角道を止めない振り飛車は、上川女流二段としては珍しい。
△8二玉に、私が▲6六歩と角道を止める。軟弱だが、角交換から暴れられるのを防いだ。とにかく、相手の研究にハマらないようにしないといけない。
上川女流二段は美濃に組み、私はどの戦法を選ぶかというところ。
第1図以下の指し手。▲5七銀△3二銀▲4六銀△2四歩▲同歩△同飛▲2五歩△2二飛▲3六歩△1四歩▲3七桂△6三銀(第2図)
私は▲5七銀と上がった。▲6六歩と止めてしまった関係で、作戦に制約が出ている。▲5七銀は至当であろう。
△2四同飛の局面で、新たな客が来た。私は▲2五歩と収め、▲3六歩。桂の活用を図った手だが、ここは▲4五銀と出たかった。△2三銀なら、▲2四歩△同角▲6五歩でどうか。その後の▲3七桂のところでも▲4五銀があったし、この変化をもっと掘り下げるべきだった。
そこで上川女流二段の△6三銀は、美濃囲いを崩してちょっと意外だった。
第2図以下の指し手。▲4五桂△4二角▲6五歩△3三桂▲1六歩△2一飛▲2四歩△2五歩(第3図)
私は▲4五桂と跳ねた。上川女流二段は「いい手の気がする」とつぶやき、△4二角。△4四角は▲5五銀があるので仕方なかった。
私は▲6五歩。▲6六歩は屈服しているが、▲6五歩が指せれば、まずまずの展開となる。
△3三桂に私の▲1六歩は大緩手。実は▲1六歩と次の△2一飛の2手がメモ用紙から抜けていて、検討すると、この2手しかないのである。しかし▲1六歩と指すかなあ。指し手は正確に記録しないといけない。
本譜に戻り、▲2四歩に△2五歩とフタをされて参った。この前に▲3五歩△同歩を入れておけば、そこで▲6四歩△同銀▲3四歩が利いたのに……。
本譜△2五歩に▲3五歩は、△2四飛と歩を払われて不可。私は指し手に窮した。
第3図以下の指し手。▲3三桂成△同角▲同角成△同銀▲2五飛△6六桂▲8八玉△5八桂成▲同金(第4図)
私は▲3三桂成から角も交換したが、味消しでつまらなかった。▲3三桂成ではやはり▲3五歩だった。以下△2四飛▲3八飛△2六歩に▲3四歩と攻め合ってどうか。下手が十分だったと思う。本局、どうも私の読みが甘い。いつも甘いが、きょうはとくに甘かった。
▲2五飛と飛び出したが、△6六桂をウッカリし、自己嫌悪に陥った。
しかし、▲5八同金の次の上川女流二段の手もひどかった。この手が当たる人はいまい。
(つづく)