24日、関西囲碁将棋記者クラブ賞の表彰式が大阪市であった。将棋の受賞は、当然藤井聡太竜王・名人で、何と3年連続。「実力より地位が先行したと感じているところがあるので、より実力を高めていかないといけない」とコメントを残した。
相変わらずの謙遜で、実力に見合った地位だと誰もが思うが、本当にこのコメントの認識だとしたら、藤井竜王・名人に死角なし、ということになる。
さて藤井竜王・名人はタイトル戦17回全勝だが、タイトルを17期以上獲得した棋士は、17期目時点での勝敗はどうだったのだろう。タイトル戦1回を1つの勝敗に見立て、記してみよう。
藤井聡太竜王・名人17期…○○○○○○○○○○○○○○○○○(0敗)
羽生善治九段99期…○●○○○○○○○○●○○○○○○○○(2敗)
大山康晴十五世名人80期…●●○○○●○○○○○○●○●●●○●○○○○○○(8敗)
中原誠十六世名人64期…●○○○●○○●○●○○○○○●○○○●○○○(6敗)
渡辺明九段31期…●○○○●○○○○●○○●○○○●●○○○●○○(7敗)
谷川浩司十七世名人27期…○○●●●○●○○○●●○○●○○○○○●○○○●●○(10敗)
米長邦雄永世棋聖19期…●○●●●●●●●●●○●○●●●○●●●○●○○○○○○○○○●●○○○(20敗)
タイトル99期の羽生九段は、さすがの2敗。第3期竜王戦で谷川浩司二冠に敗れてから16期を獲る間、第6期竜王戦で佐藤康光七段にしか敗れていない。
タイトル80期の大山十五世名人は、8敗している。意外に多い気がするが、8敗のうち5敗は、升田幸三実力制第四代名人に喫したもの。
渡辺九段は、五段時代の2003年に、第51期王座戦でタイトル戦初登場。そこは敗れたが、翌年竜王を奪取し、以後、竜王を中心に、着実にタイトルを獲得していった。
谷川十七世名人は、タイトル戦初登場の名人戦で名人を奪取。翌期も防衛し、谷川時代到来かと思われたが、羽生九段の登場もあり、敗退も多かった。
中原十六世名人のタイトル戦デビューは六段時代の1967年。ここは山田道美棋聖に敗れたが、翌期は奪取し、以後は安定した成績を取っている。
米長永世棋聖は苦難の歴史で、序盤は9連敗を喫している。しかし後半は怒濤の9連勝を記録している。30代になって強くなった棋士の代表格である。
いずれにしても、藤井竜王・名人の17戦全勝がいかにケタ外れか、分かろうというものだ。
相変わらずの謙遜で、実力に見合った地位だと誰もが思うが、本当にこのコメントの認識だとしたら、藤井竜王・名人に死角なし、ということになる。
さて藤井竜王・名人はタイトル戦17回全勝だが、タイトルを17期以上獲得した棋士は、17期目時点での勝敗はどうだったのだろう。タイトル戦1回を1つの勝敗に見立て、記してみよう。
藤井聡太竜王・名人17期…○○○○○○○○○○○○○○○○○(0敗)
羽生善治九段99期…○●○○○○○○○○●○○○○○○○○(2敗)
大山康晴十五世名人80期…●●○○○●○○○○○○●○●●●○●○○○○○○(8敗)
中原誠十六世名人64期…●○○○●○○●○●○○○○○●○○○●○○○(6敗)
渡辺明九段31期…●○○○●○○○○●○○●○○○●●○○○●○○(7敗)
谷川浩司十七世名人27期…○○●●●○●○○○●●○○●○○○○○●○○○●●○(10敗)
米長邦雄永世棋聖19期…●○●●●●●●●●●○●○●●●○●●●○●○○○○○○○○○●●○○○(20敗)
タイトル99期の羽生九段は、さすがの2敗。第3期竜王戦で谷川浩司二冠に敗れてから16期を獲る間、第6期竜王戦で佐藤康光七段にしか敗れていない。
タイトル80期の大山十五世名人は、8敗している。意外に多い気がするが、8敗のうち5敗は、升田幸三実力制第四代名人に喫したもの。
渡辺九段は、五段時代の2003年に、第51期王座戦でタイトル戦初登場。そこは敗れたが、翌年竜王を奪取し、以後、竜王を中心に、着実にタイトルを獲得していった。
谷川十七世名人は、タイトル戦初登場の名人戦で名人を奪取。翌期も防衛し、谷川時代到来かと思われたが、羽生九段の登場もあり、敗退も多かった。
中原十六世名人のタイトル戦デビューは六段時代の1967年。ここは山田道美棋聖に敗れたが、翌期は奪取し、以後は安定した成績を取っている。
米長永世棋聖は苦難の歴史で、序盤は9連敗を喫している。しかし後半は怒濤の9連勝を記録している。30代になって強くなった棋士の代表格である。
いずれにしても、藤井竜王・名人の17戦全勝がいかにケタ外れか、分かろうというものだ。