一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

9月20日の記事

2022-09-20 23:16:40 | 将棋雑記
当ブログの「9月20日」の記事を集めてみた。

2009年9月20日
「18日の「将棋ペンクラブ大賞・贈呈式」(前編)」
18日(金)は、東京・四谷の「将棋ペンクラブ大賞贈呈式」へお邪魔してきた。
開演は午後6時半からだったが、地下鉄南北線に乗ると意外に近く、6時8分ごろに着いてしまった。1階のエレベーターで妙齢の美人を見かけたが、なんとなく、今回「話題賞」を受賞された、伊奈めぐみさんのような気がした。

2010年9月20日
「長い1日③・9月17日のLPSA金曜サロン」
JR千駄ヶ谷駅構内で立ち食いそばを食う。券売機で食券を買うシステムだが、Suicaで「月見そば」(300円)のパネルに触れてしまった。チッ、「かけそば」(240円)で十分だったのに、うっかりした。玉子代60円は高いと思う。

2011年9月20日
「七たび大野教室に行く(後編)・皆さまに感謝」
食事会は、何度かお邪魔したことがある、パスタ専門店で。参加者は大野八一雄七段、植山悦行七段、W氏、Hon氏と私。
私はHon氏と同じテーブルに着く。いままで何人もの人に失恋話をしてきたが、Hon氏が最も、私の話に理解を示してくれた。Hon氏も過去に凄絶な体験をしているので、他人事ではないのだ。だから私も、彼に泣き言を言っているときが最も、精神状態が落ち着くのだった。
しばらくして、中井広恵女流六段、植山七段のご母堂、植山・中井夫妻の次女、三女。さらに安西勝一六段が合流した。

2012年9月20日
「「将棋ペン倶楽部」2012年秋・第58号」
10日(月)、拙宅に「将棋ペン倶楽部」58号が届いた。その内容を紹介する。

2013年9月20日
「沖縄旅行2013・10「鳩間島余聞」」
昼食は宿でいただく。宿は1泊2食がふつうだが、鳩間島に食堂が一軒もなかったころの名残で、まるだいは3食付きである。ちなみに「1泊3食」は、阿嘉島(沖縄本島)でも経験がある。
それまでの時間は、ちょいと散歩である。私は、縁側に置かれている冷蔵庫から冷凍ペットボトルを取り出す。これは宿のサービスで、中には水が凍らせてある。これを携行し、飲む。帰ってきたら水を補充して、次の人のために、また凍らせるのだ。こんなわけだから、島に来たらほとんどおカネは使わない。

2014年9月20日
「第26回将棋ペンクラブ大賞贈呈式(前編)」
19日(金)は、東京・四ッ谷の「スクロール麹町」で、「第26回将棋ペンクラブ大賞贈呈式」。ヒトの受賞を祝ったってこっちは面白くないが、ペンクラブには日頃からお世話になっているので、やっぱり出掛けることにした。
開演は18時30分からなのでそれに合わせて向かうが、よく考えたら千駄ヶ谷でなくて四ッ谷である。あまり早く着いても味が悪いので、駅前にあるだろう立ち食いそば屋で、そばでも手繰ることにした。

2015年9月20日
「第27回将棋ペンクラブ大賞贈呈式(2)」
次は今泉健司四段のスピーチである。
「奨励会は辛かったです。介護の世界に入って、笑うことを覚えました。幸せが幸せを呼ぶんですね」
苦労人らしい、じんわりするスピーチだった。
続いて藤井猛九段。藤井九段はボソボソとしゃべる解説が絶品で、今回も面白いことをしゃべってくれると期待していた。
「角交換四間飛車は指し方が難しいんです。でもある時、(その戦法で)2連勝した。たった2連勝ですよ。そうしたら、浅川書房の浅川さんから連絡がきたんですね。『角交換四間飛車の完成ですね!』。いや完成じゃねぇよ(笑)。でも、中級者向けになら、本を書けると思ったわけです」
著書の依頼時にも、いろいろドラマはあったのだ。

2016年9月20日
「第28回将棋ペンクラブ大賞贈呈式(3)」
西上心太氏のスピーチが長いと、順番入れ替えの妙手が霞んでしまうのだが…。
「私たちは観戦記を評価していますけれど、実は評価されているということでもあるんです…」
この大賞の評価が正当だったかどうか、会員の目が光っているということだろうか。
西上氏のスピーチは読み通り?短く終わり、今年の受賞者と木村晋介会長も登壇して、賑やかな乾杯となった。

2017年9月20日
「今朝見た夢(2017.09.19)」
同じ題材が続いて恐縮だが、19日朝に見た夢を記しておこう。
場所はどこかのスタジオで、その日は何かのCM撮影をしていた。ビールのCMだったイメージがあるのだが、よく分からない。その日は3本録りで、それぞれ違う芸能人が担当していた。
私は昼過ぎから行われる2本目のCMのプロデューサーで、出演は井川遥だった。
井川遥は白一色の衣装で、スタッフも私も、白一色の衣服を着用していた。スタジオも白一色だった。

2018年9月20日
「第30回将棋ペンクラブ大賞贈呈式・4」
「先崎君のあの本、あれねえ。先崎君もいまいろいろ大変でしょ?
センザキに賞をあげない!!」
神谷広志八段は最後に吠えた。
これが神谷流のスピーチで、みんなニコニコして聴いている。一見先崎学九段にケンカを売っているようだが、裏を返せばこの本がおもしろいことを認めたようなものだ。

2019年9月20日
「第13回白瀧あゆみ杯準決勝戦を見に行く(後編)」
▲4八桂、と脇田菜々子女流1級は受けた。高見泰地七段は「大丈夫?」と心配する。こういう時は高い駒でしっかり受けるのが、男性プロの感覚らしい。
▲礒谷真帆女流初段-△加藤桃子女流三段戦は、▲4四桂に△同銀▲同角。これで△7六歩の一手を無駄にできた恰好だ。
さらに△3三銀に、角を逃げず▲4五香。「(逆転の)雰囲気出てきましたネ」と高見七段が盛り上げる。

2020年9月20日
「異例ずくめの社団戦(3)」
(18日のつづき)

第3図以下の指し手。▲5四同飛△同金▲1二飛△2二銀▲1四桂△同金▲同飛成△2四銀▲6三馬△5八飛▲4七玉△8八飛成▲5四馬△3八角▲3七玉△5二香(第4図)

2021年9月20日
「藤井三冠に善戦している棋士」
17日(金)はもうひとつ、第47期棋王戦で、藤井聡太王位・叡王・棋聖の対局もあった。しかし斎藤慎太郎八段に負け。豊島将之竜王以外に3ヶ月半振りの負けで、棋王戦は2戦目で、早くも姿を消してしまった。
藤井三冠は来月からの竜王戦七番勝負出場も決め、年度内に六冠の可能性もあった。残る王将と棋王の保持者はともに渡辺明名人だが、藤井三冠はその渡辺名人に8勝1敗。つまり挑戦者になればタイトル獲得の可能性は高かったが、それだけに今回の負けは痛かった。


以上、13年分。
つづきが読みたい方は、該当記事に飛んでください。すぐ読めるところが、ブログのいいところ。
それにしても、「将棋ペンクラブ大賞贈呈式」の記事ばかり。「9月20日」を選んだのは時期的にマズかった。
ヒトの受賞を祝ったって面白くないのである。今年はリモートで行われるのだろうか。
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青野九段の新刊

2022-09-19 22:37:16 | 将棋雑記
きのうの読売新聞の読書欄に、青野照市九段の新刊「将棋・棋士の素顔」(マイナビ新書・935円)が紹介されていた。紹介記事は西條耕一記者で、一時期は新聞観戦記や将棋専門誌で大車輪の活躍をしていた。
さて青野九段といえば棋界屈指の論客で、専門誌での連載、著書も多数だ。
かつて「将棋マガジン」で青野九段が「プロの大局観、アマの大局観」を連載していたが、そこに私の将棋が採用されたことがある。私が高校生のときの将棋だから、35年以上も前の話だ。
将棋部顧問氏の四間飛車に私が珍しく居飛車穴熊に潜ったのだが、終盤▲7九香と「底香」を打った手がよさそうに見えて疑問で、ここはふつうに▲7九歩でよかった、と教えられた。
またいまから数年前の将棋ペンクラブ関東交流会では、景品に青野九段の「プロの新手28」をゲットしたのだが、みなで掃除をしている最中に紛失してしまい、結局出てこなかった。
青野九段の文章を一言で言うと、分かりやすい。そして、私たちの気持ちをそのまま代弁してくれることが実に多い。よくネット上で将棋関連のエッセイを読むのだが、「うん、分かる分かる」と頷くときは、たいてい青野九段の筆である。そして決まって、もう少し読みたい、と思う。この「もう少し感」がいいのだろう。
今回の新刊は「行儀のよくなかった昭和の時代」に力を入れて書いたという。昔の棋士は現在にも増して個性豊かだから、ネタには困らなかったと思う。早くも次回の将棋ペンクラブ大賞の有力候補が現れた、といえよう。
その青野九段が、現役最高齢(69歳)になったとは驚きである。万年青年にしか見えないから、本当に意外だった。
最近は寄る年波に勝てないのか成績もパッとせず、順位戦はC級2組在籍で、降級点1の0勝4敗。このままいくと2024年3月で現役引退になってしまいそうだがそこはそれ、1年でも長く現役を続けてもらいたい。
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第2期白玲戦第4局

2022-09-18 16:13:07 | 女流棋戦
きょうは久し振りに大野教室に行こうと思ったのだが、雨なのでやめた。ま、私の将棋熱はそのくらいのものである。

17日は第2期ヒューリック杯白玲戦第4局があった。ここまで西山朋佳白玲の1勝、里見香奈女流五冠の2勝。一見いい勝負だが、ここで西山白玲が負けると星2つ差のカド番となり、相当厳しい。通算成績も西山白玲19勝、里見女流五冠の21勝で、そうそう連勝はできない。西山白玲にとって、意外に正念場の一戦なのだ。
対局場は「札幌ビューホテル大通公園」。大通公園は私が50回以上は訪れた地で、よく考えたら私が最も多く訪れた観光地かもしれない。ここ2年はコロナ禍でお邪魔できず、来年こそ、の気持ちだが、現実はいろいろあって簡単ではない。
第4局は西山白玲の先手で、初手▲7八飛。いきなりの戦法明示に、西山白玲の並々ならぬ決意が窺われた。
対して里見女流五冠は、角を換わって向かい飛車に振る。さすがに中飛車にはできなかった。
しかしこの形だと居飛車角換わりにも似て、それなら最初から相居飛車にすればいい気もするが、それだと複雑な定跡も覚えなければならず、いろいろ大変なのだろう。
西山白玲39手目に▲7四角。里見女流五冠は△6一角と対抗せざるを得ないが、これは攻めの角と守りの角で、西山白玲がポイントを稼いだ。
そして67手目▲5四歩(図)が玄妙な歩。ちょっと焦点の歩に近いものがあり、後手はどの駒で取っても味が悪い。本局、私が最も感心した手だ。

対して里見女流五冠の△6二玉が悪く、△7四歩が正着だったらしい。だが、△6二玉は5三を強化する手に思えるし、△7四歩は敵銀を呼び込む手で、いかにも指しにくい。△6二玉が疑問手とは、里見女流五冠に運がなかった。
その後は西山白玲が巧みに攻めを繋げ、快勝となった。西山白玲、とりあえずはホッとしたことだろう。
これで七番勝負は、西山白玲の●●○○となった。過去男性棋戦の七番勝負で「●●○○」となった例は、竜王戦6回、九段戦・十段戦7回、名人戦7回、王位戦8回、王将戦6回とあるが、後半に2勝した側が制したのは、それぞれ4回、4回、5回、5回、3回で、逆転勝利率は34回中21回の.618となる。やはり、追い上げた側に勢いが出るのだ。
第5局は10月1日、奈良市で行われる。
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渡辺女流初段に刮目せよ

2022-09-17 23:41:50 | 女流棋士
今年の6月6日に渡辺弥生女流初段の記事をアップしたが、渡辺女流初段は今年度好調で、何と10連勝を達成した。
まず、渡辺女流初段の今年度の戦績を記しておこう。

4月27日 第2期女流順位戦D級5回戦 ○内山あや女流1級
5月7日 第12期女流王座戦一次予選1回戦 ○内山あや女流1級
5月7日 第12期女流王座戦一次予選決勝 ○石本さくら女流二段
5月16日 第2期女流順位戦D級6回戦 ○中倉宏美女流二段
6月3日 第12期女流王座戦二次予選 ○中井広恵女流六段
6月8日 第2期女流順位戦D級7回戦 ○高浜愛子女流1級
7月11日 第2期女流順位戦D級8回戦 ○中村桃子女流二段
7月18日 第16期マイナビ女子オープン予選1回戦 ○中井広恵女流六段
7月18日 第16期マイナビ女子オープン予選決勝 ○中倉宏美女流二段
7月25日 第12期女流王座戦本戦1回戦 ○山口恵梨子女流二段
8月12日 第12期女流王座戦本戦2回戦 ●塚田恵梨花女流初段
8月15日 第16期マイナビ女子オープン本戦1回戦 ●加藤桃子女流三段
9月5日 第7回YAMADA女流チャレンジ杯1回戦 ○内山あや女流1級
9月5日 第7回YAMADA女流チャレンジ杯2回戦 ●磯谷祐維アマ
9月15日 第34期女流王位戦予選1回戦 ○貞升南女流二段

以上、12勝3敗。
やはり10連勝が光る。これまでの渡辺女流初段は5連勝が最高で、2018年度に達成している。4連勝は4回で、2010年度、2013年度、2019年度、2020年度。
何となくだが、近年になって連勝の頻度が増している。しかし渡辺女流初段は2009年のデビュー以来、毎年勝率5割付近をうろうろしていた。今年度になって突然「爆発」した理由が分からない。
「10連勝」に話を戻せば、中井女流六段に連勝しているのが目を引く。ことにマイナビ女子オープンにおいては、中井女流六段だって雪辱の炎を燃やしていたはずだ。そこを返り討ちにしたのが素晴らしい。
渡辺女流初段が突然ブレイクした理由はなんだろう。
渡辺女流初段は東大出だが、受かった理由について、「家の周りが雪で閉ざされて、勉強くらいしかすることがなかった」と語ったことがある。
その伝でいくと、コロナ禍でやることがなかったから、(いつもより)将棋の勉強をしました、というところだろうか。
渡辺女流初段は晩学で、29歳のプロ入りである。飯野愛女流初段もそうだが、遅咲きの女流棋士に共通するのは低姿勢なところで、指導対局でも偉ぶらず、学べるところは学ぶ、という謙虚なところがある。
女流棋界は里見香奈女流五冠や西山朋佳女流二冠が活躍し、将棋ファンのほとんどが、上位女流棋士にしか注目しない。
しかしアマノジャクの私のように、下位の女流棋士に注目するものもいる。これからは渡辺女流初段に要チェックだ。
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「将棋ペン倶楽部」第78号 2022年・秋号

2022-09-16 23:48:37 | 将棋ペンクラブ
「将棋ペン倶楽部」第78号・2022年秋号が発行された。今号は全136頁と、史上最厚(たぶん)。「アツい」投稿も多く、読み応えのある一冊になっている。
まず目玉は、第34回将棋ペンクラブ大賞である。おのおのの受賞者は当ブログに何度も書いたので割愛するが、今年は最終選考委員で木村晋介会長が離れ、川北亮司氏(作家)が復帰。ゲスト審査員に森田正光氏(気象予報士)が参加した。大変ながらも楽しい選考会になったようだ。
毎年面白いのが、各賞受賞者の「受賞のことば」だ。今年の出色は2年連続観戦記大賞に輝いた椎名龍一氏で、一読して「その気持ち、よく分かる」。椎名氏の危惧が杞憂に終わればいいのだが……。
文芸部門の大賞と優秀賞は、ともに職業作家による小説だった。作家が(将棋)小説を書いたら入賞も当然という気はする。これをどう取ったらいいのだろう。今後の課題であろう。
今号は「オピニオン」の頁がある。「観る将、指す将」に関してで、5名が執筆している。こちらの投稿がアツいのだ。その中にAkuさんの投稿があり、かねてから私は、Akuさんを隠れた名文家とフンでいたが、今回一読して、さらにその思いを強くした。
今号の目玉は将棋ペンクラブ大賞ではあるが、オピニオンの頁が主役を食った感もある。
そして今号は縁あって、私も投稿している。7月10日に行われた「美馬和夫東日本シニア名人祝勝会レポート」だ。
これは同タイトルでブログにも書いているが、発表媒体が変われば内容も変わる。そして「将棋ペン倶楽部」の場合、編集部の推敲が入るので、内容がややマジメになる。
書いた私は内容を知っていることもあり、今回は活字をほとんど確認しなかったが、まあこんなものか。
ただ何というか、私の駄文と大賞受賞者の名稿が同じ一冊の本に掲載されることに、恐縮してしまう。
とにかく今号はボリュームがあった。いつもなら、2頁2/3の文量なら、余白を作って3頁にする。ところが今回はなるべく頁数を増やさないために、空きの1/3頁に前後の投稿をレイアウトしていた。編集部(幹事)の皆様は、大変だったと思う。お疲れ様でした。
コメント (2)
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