ロミュランのねーちゃんがいるぞ!?というのが、表紙を見た第一印象だったのは内緒。
「殺しは、ときには必要だ。自分の故郷や家族や大切なものを守るためには、必要になる。だが、憎悪は心をむしばむだけだ」
ギアリー大佐の母の言葉。
ギアリー大佐指揮する艦隊は行く手を阻む敵を打ち破りながらも祖国アライアンス宙域をめざすが、艦艇は次第に数を減らし、弾薬も燃料も食糧も枯渇寸前という刀折れ矢尽きるのも間近という惨状。
けれども、反ギアリー派もしくは異星人によるテロ工作は沈静化せず、大佐の心に迷いが生じ始めていた……。
加速度的にテンポが早くなり、本当に6巻で完結するかも知れないと思わせる5巻めです。破壊工作あり、宙兵隊の強襲作戦あり、そして艦隊戦ももりだくさん。文化ギャップと責任の重さに潰れそうな大佐が艦隊を率いて故郷めざして転戦していくエピソードの繰り返しのようでありながら、次第次第にテンポが速く、大きく、勇壮になっていくあたりが、ボレロのような小説だと思いました。
そして、まさに戦争SF。艦隊戦ではぶどう弾が飛びかい、敵発見から交戦開始まで何時間という、まるで帆船の戦いですが、それでもストーリーはきちんとSFであり、舞台を16世紀のカリブ海あたりに移し替えただけでは成立しないSF的な面白さが堪能できます。そこが魅力なんでしょうね。
【彷徨える艦隊5】【戦艦リレントレス】【ジャック・キャンベル】【寺田克也】【捕虜収容所】【宙兵隊】【自由政府】【人事課】
「殺しは、ときには必要だ。自分の故郷や家族や大切なものを守るためには、必要になる。だが、憎悪は心をむしばむだけだ」
ギアリー大佐の母の言葉。
ギアリー大佐指揮する艦隊は行く手を阻む敵を打ち破りながらも祖国アライアンス宙域をめざすが、艦艇は次第に数を減らし、弾薬も燃料も食糧も枯渇寸前という刀折れ矢尽きるのも間近という惨状。
けれども、反ギアリー派もしくは異星人によるテロ工作は沈静化せず、大佐の心に迷いが生じ始めていた……。
加速度的にテンポが早くなり、本当に6巻で完結するかも知れないと思わせる5巻めです。破壊工作あり、宙兵隊の強襲作戦あり、そして艦隊戦ももりだくさん。文化ギャップと責任の重さに潰れそうな大佐が艦隊を率いて故郷めざして転戦していくエピソードの繰り返しのようでありながら、次第次第にテンポが速く、大きく、勇壮になっていくあたりが、ボレロのような小説だと思いました。
そして、まさに戦争SF。艦隊戦ではぶどう弾が飛びかい、敵発見から交戦開始まで何時間という、まるで帆船の戦いですが、それでもストーリーはきちんとSFであり、舞台を16世紀のカリブ海あたりに移し替えただけでは成立しないSF的な面白さが堪能できます。そこが魅力なんでしょうね。
【彷徨える艦隊5】【戦艦リレントレス】【ジャック・キャンベル】【寺田克也】【捕虜収容所】【宙兵隊】【自由政府】【人事課】