大森望によって編纂された、日本作家によるSF短編集。
テーマの決まってない短編集というのは苦手なんですね。普段なら読まないだろう面白い作品に巡り会えるかも知れない反面、明らかに好みではない作品を読まざるをえないからです。でも、食わず嫌いを言っていてはいつまで経っても世界が広がりませんから、たまにはエイヤッと見知らぬ本に手を出すのです。
これは作家の名前からたいてい予想できる範囲の内容でしたが、巻末に掲載されていた伊藤計劃の未完小説のイントロ部分がいちばん面白かったのです。死者を蘇生させて使役するのがあたりまえになっているヴィクトリア朝ロンドンで、謎の事件解明のため政府の秘密機関に徴用される軍医ワトソンの物語。続きが気になって仕方がないのです。これからどう展開するのか興味津々。なんてこったい、これが絶筆か……。
いろいろバリエーションは考えているようなんだけれど、後半になって「言語による認識が現実をも左右する」というモチーフの作品が目立ちました。1つ1つは面白いし、それぞれ料理法は変えているのだけれど、まとめて読むとちょっと飽きます。あと、グロとクソ話は苦手。
【NOVA】【書き下ろし日本SFコレクション】【伊藤計劃】【円城塔】【北野勇作】【小林泰三】【斉藤直子】【田中哲弥】【田中啓文】【飛浩隆】【藤田雅矢】【牧野修】【山本弘】【大森望】【手塚治虫】【宇宙戦艦ヤマト】【フランケンシュタイン】【グーグル】【殺人事件】【トンデモ】
テーマの決まってない短編集というのは苦手なんですね。普段なら読まないだろう面白い作品に巡り会えるかも知れない反面、明らかに好みではない作品を読まざるをえないからです。でも、食わず嫌いを言っていてはいつまで経っても世界が広がりませんから、たまにはエイヤッと見知らぬ本に手を出すのです。
これは作家の名前からたいてい予想できる範囲の内容でしたが、巻末に掲載されていた伊藤計劃の未完小説のイントロ部分がいちばん面白かったのです。死者を蘇生させて使役するのがあたりまえになっているヴィクトリア朝ロンドンで、謎の事件解明のため政府の秘密機関に徴用される軍医ワトソンの物語。続きが気になって仕方がないのです。これからどう展開するのか興味津々。なんてこったい、これが絶筆か……。
いろいろバリエーションは考えているようなんだけれど、後半になって「言語による認識が現実をも左右する」というモチーフの作品が目立ちました。1つ1つは面白いし、それぞれ料理法は変えているのだけれど、まとめて読むとちょっと飽きます。あと、グロとクソ話は苦手。
【NOVA】【書き下ろし日本SFコレクション】【伊藤計劃】【円城塔】【北野勇作】【小林泰三】【斉藤直子】【田中哲弥】【田中啓文】【飛浩隆】【藤田雅矢】【牧野修】【山本弘】【大森望】【手塚治虫】【宇宙戦艦ヤマト】【フランケンシュタイン】【グーグル】【殺人事件】【トンデモ】