
「自信がないだなんていうのは、怠けものの言い訳でしかありません。やることをやらないで堕落している生ごみ以下の人間が、口癖のようにのたまう台詞です」
自分のことさえ信じられない人間に生きている価値はないと九条院アリス。
南海の人工島に建設された姉妹校に短期留学……といっても、今は夏休み。留学というよりバカンス気分のアリスや三月たちだが、そこが組織の拠点の1つであることを知っているリリスの前に七番目のノエルが立ちふさがる……。
キャッチコピーは「ハイ・ゴシックストーリー」だけれど、それは間違っているでしょ? いくら「ハイ」を付けても中世っぽいわけでもないし、そんなに神秘的でも幻想的でもないし……。
確かに、心臓に古代遺跡から発見したオーパーツを埋め込んだ少女が、同じ運命の少女たちと死闘を繰り広げる……という基本ラインだけを抜き取ればゴシック小説っぽいといえないでもありませんが、美少年に女装させてお買い物とか、ドタバタ倒錯的ソフトSM学園小説な部分の方が目立つので、あまりそんな雰囲気にはなりません。まあ、それでシリアスなストーリー部分を切り取ってしまうと『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』になってしまうのでしょうが……。
【十三番目のアリス】【伏見つかさ】【シコルスキー】【水着コンテスト】【ぬいぐるみ】【秘密基地】【メガフロート】【女装】【毒舌】