街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

中秋の名月

2009-10-03 22:35:42 | Weblog

 旧暦八月十五日(本年 十月三日)
 洒落たような詩(詩と言っていいのかな)を記しておかねば。
そう、これである。「月月に 月見る月は 多けれど 月見る月はこの月の月」
(読み人知らず)月の漢字が八回も出てくる。風情など全くもって無いのだが、納得してしまうという代物である。写真 右に小さな星が写る。これは木星である。
流石に夜半の明星である。月の明るさに負けてない。が、なにか罰悪そうである。

 残念ながら餅つく兎は見えぬ。小さいときに月の模様が兎の餅つきに見えると言われたけれどそうは思わなかった。蟹の鋏にしか見えなかったのだが。
 
 中国からは満月(十五夜)を翫でる習慣が渡ってきたが、日本人は十三夜をも翫でる習慣をつくった。望月よりも少し欠けている月のほうが風情があると感じたのであろうか。
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中秋の名月

2009-10-03 21:49:28 | Weblog

 私のデジカメではこれが精一杯である。夜空を撮影する設定は無いようだ。
 別に天体写真を撮るつもりはないがそのようなものになってしまった。

 携帯で撮ってみた。ハレーションが起きている。これこぞ馬鹿ちょんカメラだからこれでよしとする。
 月を翫でるという習慣は世界中の国のなかでは数少ないと言えるだろう。知識が貧弱なのかもしれないが、西洋での満月と言えば「おおかみ男、ドラキュラ、バンパイア、こうもり」などを思い出してしまう。それに対して中国、日本では全くそれが異なるのである。
 
 唐詩から
 
  竹里館 王維 独り坐す 幽篁の裏 琴を弾じて 復た長嘯す 
         深林 人 知らず 明月来たりて 相い照らす
 
 百人一首から
  
  左京大夫顕輔 秋風に たなびく雲のたえまより もれいずる月の
         かげのさやけさ
  安倍仲麿   天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に
         いでし月かも
 
 月がとっても青いから遠回りして帰っている人がいるのかもしれん。
 (写真:うろこ雲の中の月である。その右横に小さな点が見える。今日はこの木星が夜半の主役の座を奪われている)
         
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