この本も、この5月に出たばかり。山の辺の道を探索した直後に出た。
著者の大平さんは、大平元首相の次男とのこと。経歴を見ると、大会社を務め上げ、今は、大平正芳記念財団等を運営されている。その中で、この大著を著わした。
書きぶりは、穏やかながら、完全に昨日紹介した本を論破しようとしている。大平さんは、邪馬台国、畿内説をとり、今回の歴博の発見は、その考えをサポートする内容だった。
ただ、諸説を丁寧に紹介しているので、議論が、混沌としている様子は、よく伝わってくる。
大平さんの考えは、古事記を初めとした、諸資料に記載された内容を、何らかの根拠があるものだということを基本にしている。実在したと考えられる最初の天皇である10代崇神天皇の前後の天皇についても、その存在については、肯定的だ。証拠がないから、実在しないという論法には、徹底的に反論している。
つまり、邪馬台国は、ヤマト国と呼ぶべきで、記紀造作論により抹殺された古代の歴史を、今回の発見を機に、徹底的に再検討すべきだと述べているのだ。
その通りだと思うし、その方が、ロマンティックでもあると思う。
大平さんは、お父さんは、壮絶な最期だったが、その分も含めて、人生を謳歌されているように、本書を読んで感じだ次第。
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