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重慶から、九寨黄龍空港に向かった。標高3500mの高地にあり、霧が出やすい。当日も、朝一で、到着したから良かったが、その後の便は、かなりキャンセルになった。
成都からの便が最も多いが、重慶からの便もそこそこある。その他の空港からは、ぱらぱらだ。2004年に開港したという。
黄龍の入り口や、九寨溝は、この空港よりも低い地点にある。
近辺は、チベット族が半分ぐらいで、チベット族と漢民族の中間にあたるチャン族も多いそうだ。
黄龍と、九寨溝の中間にあるが、黄龍の方が近い。ただし、峠越えになる。四川大地震の時、かなり崩れてしまったが、秋に温首相が訪問するそうで、整備工事が急ピッチで進んでいた。
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急峻な山が続くが、ヤクや、高山ヤギ(パシュミナの毛がとれる)などを見ることができる。白く見えるのは、雪ではなく、道路の周辺に植えた草を保護するための、ビニールのカバーだ。
峠には、標高4300mの表示があるそうだが、かつては、5300mと表示されていたそうで、そちらの方が正しいとガイドさんは言うのだが。5300mまで、上ったようにも感じなかったけど、4300mではちょっと低すぎるようにも思うし。定かではない。
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黄龍唯一というレストラン兼ホテルで腹ごしらえをした後、早速黄龍に向かった。
奥に見える石が、黄龍がユネスコ世界遺産であることを示す石碑だ。
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右が、チケットオフィス。左が、黄龍の入り口。
この入口から、上っていくこともできるが、シャトルバスでちょっと行ったところに、ケーブルカー乗り場があり、行きは、ケーブルカーで上って、そこから、下りながら黄龍見学とあいなった。
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ひじょうに空いているが、空港の天候不順による欠航と、四川大洪水の影響で、成都からのバスルートが寸断されているためという。ラッキーと言っては、申し訳ないのだが。
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このケーブルカーも2006年にできたばかり。全長1500m、高度差300m。
下りながら、黄龍はすべて見ることができるし、ケーブルカーの下りたところから、黄龍までは、森林の中の遊歩道になっており、イオンエネルギーをたっぷり吸収できる。
何と言っても楽なので、お勧めだ。
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遊歩道は、比較的広く、木製。木製だから、2~3年で、取り替えるという。黄龍全体が、この遊歩道でつながっている。ちなみに、黄龍の方は、冬季は、クローズ。九寨溝の方は、一年中オープンだが、滅茶苦茶寒いそうだ。
トイレも各所にあるし、ゴミ一つ落ちていない(チベット人警備員が常に、違反行為がないか見回っている)。公園内は全面禁煙である。
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途中に展望台もあって、今来たくねくね道も見渡せた。
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黄龍もちらっと見えた。でも、遊歩道のほとんどは、深い森の中の道だ。
ちなみに白くほわっと見えるのは、湯気ではなく、霧(雲?)なので、念のため。
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一時間弱の散歩で、黄龍に出た。いきなりすごい迫力。
黄色い泥川に見えるが、色は、川底の色。酸化カルシウムの色だ。この色の川が、数キロに渡って、くねくね続いていることから、黄龍と呼ばれるようになった。
水自体は、クリスタルクリヤーだ。
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川の勢いも感じられる。音も凄い。
いよいよ黄龍に着いた。