本書も、またまた翻訳本。2008年に、翻訳本が出た。
クラプトンが、アル中、薬中だったことは、有名。奥さんが、元、ハリソンの奥さんだったことも。
かなり、乱れた私生活だったことは想像に難くないが、ここまでとは。それも、自身の口から語られているのだから、間違いない。
クラプトンは、初期、グループを作ったり、壊したり、転々とするのだが、本書を読むと、そのほとんどが思いつきと、ハプニングと、複雑な人間関係の狭間でできた、偶然の産物のように思えてくる。
ヤードバーズも、クリームも、ブラインド・フェイスも、デレク・アンド・ザ・ドミノスも。でも、それらは、現実だ。
様々な有名コンサートにも出演しているが、その裏話、感想など、えぇ?というものが多くあった。その他、関係者も全て実名で出て来るが、この年になったからしゃべれるというところだろう。
私が見た数回のコンサートも、完璧に見えたが、彼の立場からは、綱渡りの連続だったようだ。
それにしても、この乱れた人生の中で、あのギターテクニックを生み出した。多くのすばらしい曲も。やはり、クラプトンは、神としかいいようがない。
ここまで、ひどい話を聞いたら、幻滅するのが普通だとも思うが、神はすでにその域を超越している。
ずいぶん久し振りにアルバムも出すと聞いた(実は予約済み)。前回のよりは、ちょっと尖った音も聴きたいな。