今日は、昨日とは打って変わって、最高の天気。
肌寒いという感じもなく、初春のベスト。
上野に行ったが、上野動物園は、結構早い時間にも関わらず、凄い人。パンダ復活人気+花見期待?
花見にはちょっと早かったか!
今日の私の目当ては、トーハクのボストン美術館展。
ボストン美術館には、フェノロサとビゲローのおかげで、素晴らしい日本の一級品が多数所蔵されている。
私も、アメリカ在住中、一度行ったが、常設展で見れるものは、限られる。
今回、その所蔵品の中の選りすぐりの優品が来てくれた。
凄い!
逆に何故これだけのものが海外に行ってしまったのかという気持ちにもなる。
当時、開国直後の日本に訪れた外国人は、その文化の高さに驚き、欧米はジャポニズムブームとなり、日本の体制変更の混乱の影響もあり、多数の優品が海外に流出したのだ。
今回展示されている吉備真備絵巻の流失後、法律ができて、国宝級の文化財の流出は止まったらしい。
今回展示されているものは、本当に凄い。日本にあったら、間違いなく、国宝級ばかり。しかも、時代は、奈良時代から、江戸時代までと、変化に富んでいる。当時海外に渡った美術品は多岐に渡るとは思うが、こういった形で、きっちり保存され、里帰りをしてくれるのは嬉しいことだと思う。
特に、奈良・平安の仏教美術と二大絵巻物が、個人的には素晴らしいのだが、写真の龍の絵を描いた曽我蕭白の絵や、尾形光琳、若冲、等伯など、感動的な芸術品が並んでいる。曽我蕭白さんの絵は、あまり知らなかったのだが、大胆だったり、繊細だったり、その縦横無尽の作風には、舌を巻く。
奈良時代のものとされる法華堂根本曼荼羅図は、奈良時代の数少ない仏教画で(数点しか残っていないはず!)、法華経のエッセンスが、本画に濃縮されている。
吉備真備絵巻は、笑ってしまうほどウイットに富んでいるし、平治物語の迫力は、リアルだ。
まだ、とんでもなくは混んでいないので、早めにご覧になることを、是非お勧めしたい。
お花見シーズン(まだ早い?)ということで、トーハクの庭園を開放中だった。
初めてだったが、ずいぶん立派な庭園で驚いた。
まず、トーハク本館を後ろから拝むことになるとは。
通常の庭園としても立派なものだが、歴史的建造物が移築されている。三溪園に移築される予定だった建物が移築されているものもあり、ミニ三溪園という感じかな。
元は、寛永寺の敷地だったらしい。
桜も咲き始めていた。
応挙館では、応挙の襖絵が見える。この館は、三井家に移築されていたものだそうだ。
ということで、ベストデイに、トーハクを訪れることができた。
So Lucky !
April Fool じゃないよ!