かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

浅野温子さんのよみ語り

2012年04月24日 | Culture・Arts
clap今日は、浅野温子さんのよみ語りを見た。
講演会だと思っていったら、よみ語りのパフォーマンスだった?

浅野さんが、国学院大学の客員教授として、古事記を教えていることは知っていたので、大学の講義みたいな話なのかな?と思っていたら、よみ語りだったのだ。
今年は、古事記が編纂されてから、1200年。もちろん、古事記の真偽論争があるくらいだから、はっきりはしないのだろうけど。これからもいろいろな催し、企画があるだろう。

小さな会場で、とても迫力があった。赤絨毯に、木の切り株のような椅子が二つ。バイオリンとシンセの生伴奏で(これもまたすばらしい)、浅野さんが、表情豊かに、全身で、いろんな声音を使いながら、語る。語るというよりは、演技に近い。一人芝居の派手なものというところか。最初は、神秘的な踊りのパフォーマンスから、始まる。
白のブラウスに、ジーンズ、裸足という、カジュアルな装いだ。

内容は、古事記の中から、天の岩戸と、八岐大蛇の話。脚色もすばらしく、奇想天外な話なのだが、兄弟愛、家族愛を考えさせられる、重厚な物語に昇華されていた。

浅野さんは、元々TV、映画俳優で、演劇とは無縁だったが、初めて演劇をやってその難しさに目覚め?、でもより完璧さを求め、よみ語りを次の目標にした。そして、よみ語りのテーマを選ぶ際、日本のすべての物語の元祖である古事記にたどり着いたという。
たくさんのレパートリーの内、今日は、二つ演じていただいた訳だが(45分×2)、今一番のお気に入りは、1時間45分の長編である、大山積神(オオヤマツミ)の話だそうだ。二人の娘に対する愛情が、半端ではないという。
古事記の神話編は、まさに元祖ヒューマンドラマだった。
コメント
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