


本書のことは、"鎌倉に次どこ行こうかな?”と考えていたら、ふと思い出したのだが、AMAZONで見たら、極めてリーズナブルな価格で出ていたので、即GETした。
子ども風土記とは言っているが、相当踏み込んだ本で、大人が読んでもまったくおかしくない。逆に子どもにはToo Much かもしれない。
Too Much と感じた子供の一人が私だった。自ら買ったのか、学校の副読本だったのか忘れたが、もっとシンプルな形で、40年以上前、本書を読んだ、というか見た。昭和40年代、鎌倉にいた小学生であれば、本書のことは、たぶん覚えていると思う。
今回GETしたのは、昭和48年の改訂八版。私が持っていたのは、昭和45年の改訂六版と思われる(実家に行けばまだあるかもしれないが)。その前に、昭和42年の改訂五版がある。冊数が途中で増えた(3冊→4冊)記憶があるので、両方持っていたのかもしれない。いつまで、続いたのかは定かではない。
今、改めて読んでも、地理と歴史がうまく調和し、4冊目の別冊では、散策コースと、理科の知識(植物、地学、生物学)も、盛り込まれ、充実した内容になっている。この感覚は、40年以上たった今も、変わらない。
編集者は、鎌倉市教育研究所となっているが、もし公的機関であったとしたら、大拍手である。執筆者の情熱を感じることができる。初版は、昭和32年とあるから、少なくとも20年近くは、改訂され続けたことになる。どこかで、時代に合わないということで、途切れてしまったのだろうが、鎌倉という歴史のある街で育った子供たちには、是非、鎌倉の知識、歴史は、特に勉強してもらいたいと思う。
白黒写真がほとんどなので、これをカラー写真にして、よりコンパクトにしたら、鎌倉通になるための入門書として、今でもうけると思うのだが。
いずれにしても、本書に簡単に再会できたので、本書を片手に、鎌倉探訪も続けたいと思っているのである。