かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本の歴史6 京・鎌倉 ふたつの王権

2012年05月13日 | Books
今日は、最高の行楽日和。二日連続でゴルフだった。流石に、二日連続でやると調子は上がってくるのだが、詰めの甘さは、相変わらず。



小学館の日本の歴史シリーズは、全巻揃えたのだが、いろいろ寄り道していて、なかなか読み進んでいない。

ということで、本当に久しぶりに第6巻を読んでみた。平安末期から、鎌倉時代の滅亡まで。
今、NHKの平清盛が不人気だが、歴史的には、大変革期で、面白い時期と言えるだろう。
資料も増えてきて、いよいよ歴史らしくなっている。
本当の近代につながる歴史は、室町時代からという意見もあるそうだが。

貴族の時代に、武士が台頭。平家が実権を握ったと思ったら、源平合戦があって、源氏が勝利。でも、すぐ滅亡し、北条氏が実権を握ったと思ったら、承久の変が起こって、次は、元寇だ。そして最後は、建武の中興。
よくもこれだけ、この短い時間の中に、世の中をひっくり返すのような大事件が次々と起こったものだ。

庶民の生活も大きく変わった。それは、当時の絵巻物や、文書の裏に残された書き物を研究することにより、明らかになってきている。当時の貨幣は、すべて輸入で、それだけでは足りないから、金融的な機能が生まれてきた。元では逆に貨幣が廃止され、紙幣のみが流通していたという。

朝廷と幕府の関係も微妙だ。幕府は朝廷を見下しているようで、立てているようで。幕府は、力はあるけれど、まだまだ文化的には、これからで。その両者の距離感・関係がまだ確立されないまま、いろんな事件が次々と起こってしまった感じ。

元寇についてもそうだ。はっきり言って、幕府には、まったく元からの使者に対する対応方法のアイデアがなかった。訳もわからず使者を追い返したり、使者を有無を言わさず処刑したり。でもやはりこれではまずいと思って、最後の最後に防衛体制を作って、どうにか退散させることができた。ほとんどラッキー。

その不穏な政情の中で、この前散策した鎌倉の大町、材木座地区で、日蓮が新たな布教を始める。幕府には、都合の悪いもので、迫害を受けるのだが。
寺社が宗教を前面に押し出し、朝廷に無理な要求を突き付ける。徳政令なども飛び出して。

いやいやたいへん。

それに比べて、徳川時代の何と安定していたことか。鎌倉、室町の反省を踏まえた徳川家康の知恵の勝利か。
コメント
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