
今回のメインイベントは、身延山久遠寺。
日蓮宗の本山だが、今まで行く機会がなかった。
これが、三門。
壮大な門だが、明治時代の再建になる。

三門から、久遠寺を訪れる人は、ほとんどいない。なぜなら、この階段が急すぎる。
江戸時代に作られたそうだが、全部で、287段あるという。
一段一段の高さも高く、私は、片道降りただけだが、登って来た人は、へとへとになっていた。
階段の脇に、男坂と女坂があり、またその脇に、自動車用の道路があるので、下から行く人は、三門を見てから、脇道を登った方がいいだろう。

ほとんどの人は、本堂のすぐ下にある駐車場にまず着く。そこから、斜めに移動するグッドデザインのエレベーターがある。
五重塔が再建された時に、同時に作られたものというが、屋外エスカレーターで済むものを。資金の豊富さを物語る?

エレベーターを降りると、すぐ本堂だ。
明治に焼けてしまい、昭和60年の再建だが、立派なもの。
天井には、加山又造さんの、迫力満点の墨竜図がある。
地下には、宝物館がある。
日蓮聖人の曼荼羅本尊が目当てだったが、模造品の展示だった。
晩年の肖像画では、人間味あふれる日蓮聖人のキャラが思わされる。
日蓮聖人は、伊豆と佐渡と、二回流されたのち、この身延山を、祈りの場にした。
元寇が、現実のものになったころだ。

五重塔は、2008年に再建されたばかり。現代の寺院建築の英知を結集して、再建された。
すばらしいお姿である。

本堂隣にある祖師堂。枝垂桜でも有名。

御真骨堂は、拝殿の奥にある。お堂はすべて内部でつながっている。端から端まで、ずいぶんあった。

紹介していると切りがないので、ちょっと降りたところにある草庵跡を。久遠寺発祥の地である。
その隣に、草庵を再現した法界堂がある。
小さな建物だ。

その奥に、日蓮聖人のお墓がある。手前の拝殿に、お祈りする方々が訪れていた。
この山の中に、これだけ壮大なお寺を作り上げた日蓮宗のパワーに感服。