かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

阿川佐和子さんの話

2013年06月18日 | Culture・Arts
pencilset今日は、予習までして(本1冊読んだだけ?)楽しみにしていた、阿川佐和子さんの話を聞いてきた。

”「聞く力」ビフォーアフター”というお題だが、基本的には、”聞く力”の前後談という感じ。

まぁ、修羅場をいろいろくぐってこられただけあって、話が堂に入っている。
確かに、私より、5年次ぐらい上の4大卒だから(私の世代でも、まだ厳しい時代だった)、元々就職する気もなく、お見合い、披露宴参加に明け暮れていたそうだが、お父上の名声のおかげか、28歳になって、TVの紀行コーナーのプレゼンテーターに抜擢されるも、一回限りで終わった。
ところが、忘れたころに、情報デスクトディのアシスタントに抜擢され、顔が売れ、6年継続。それが、ニュース23に引き継がれた。

しかし、これでいいのかと突然やめて、米に1年間遊学。帰ってきたら、文春のインタビューコーナーのインタビューアーの声がかかり、20年。それを記念に勧められて書いた”聞く力”が、とんでもないベストセラー。

こういうと、あっという間に聞こえるが、その過程でのエピソードが面白おかしく語られる。
例えば、情報デスクトゥデイのアシスタントになった時、目をきょろきょろさせるな(黒目を白目の真ん中に置け!)とか、笑顔を作るために”愛媛みかん”と唱えろと指導されたり、あまりにも本番ぎりぎりまで唱えているので、やっぱりやめろと言われたり。

お天気コーナー担当の時は、業界用語ではなく、もっと誰にでもわかるように説明しろと言われたり。大気が不安定という状況をどう説明しろというのか?

ただ、その中で、彼女は大事なことに気付く。
城山さんとの対談で、しゃべりまくってしまった失敗から、聴き方のコツを習得。
たけしさんとの対談で、素直に相手に対する興味を示すことから、会話が深まることを知る。
質問をすることに集中しすぎると、相手の話を、知らないうちに聞かなくなってしまうことも学んだ。
だから、質問を多く準備していくのではなく、最低限の筋書きだけ準備しておいて、後は、その場の流れに任せる。相手に対して、親身に接することにより、いい話をしてもらえ、いいインタビューになる。
一言で言うと聞き上手になるということ?

お父様の友だちだった遠藤周作さんからは、話に具体性があることが大事なことを学んだ。

ただ、経験を積んでいるだけでなく、ただ、才能が豊なだけではなく、豊かな才能を、様々な経験を通じ、日々成長させている彼女に脱帽である。

本からだけでは得られない貴重な話を聴けたので、少しづづでも、明日から、実践していこうと思う。
コメント
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