GWの、九州神話探訪の旅の話をそろそろ。
元々、この旅は、去年7月の、北九州の旅に続くもの。
前回は、記録的な集中豪雨のため、大分、宮崎県への道は、通行止め。結局、福岡県、佐賀県のみへの旅となった。
そのリベンジ旅を検討していた時に、”倭人伝・古事記の正体”という本に出会い、日向の地への興味が増して、その二つの動機を合体させたのが、今回の旅ということになる。
九州への往復は、宮崎空港を利用することにしたため、初日は、宮崎空港から、大分県への移動になった。
ところが、借りた車のナビが古くて、一部開通していた高速道路が表示されず、ずいぶんゆっくりした初日のスケジュールになってしまった。
海岸線を北上したため、寄ったのは、一カ所。
それが、美々津。
神武天皇が、東征の際、船出した地と伝えられる。
もちろん神武天皇の存在自体が、よくわからないのだが、言い伝えによれば、神武天皇は、霧島近辺で生まれ、宮崎近辺で、成長され、ここ美々津から、東征に出発。筑紫・宇佐を経て、瀬戸内海経由で、熊野に行き、そこから、大和に入った。東征に6年かかったという。
古事記では、遷都の旅だが、日本書記では、征服の旅である。
その船出の場所と言われるところに、その神話にちなんで、日本海軍発祥の地の碑が立つ。
昭和17年の、第二次世界大戦の最中に作られた。戦意高揚の意図があったのだろう。
その後、敗戦により、一旦取り壊されたが、昭和44年に再建されたとある。
神武天皇が、腰かけられたと伝えられる石(神武天皇腰掛け岩)。
そして、そこに立磐神社がある。風待ちをする間に、航海の安全を祈願したという。
立磐神社の額。
美々津の街は、古くからの港町で、宿場町としても栄えていた。今も、古民家が多く残り、その風情が感じられる。
美々津の港は、今は、のどかな漁港である。
1日目の観光は、ここ一カ所。その後、国道10号をひたすら北上したが、特に、大分県との県境は、山間を走るすばらしいルートだった。車があまりにも少なく、予定より、ずいぶん早く着くことができた。もっと頑張れば、いろいろ他にも見れたかな?
ホテルの前の飲み屋に行ったら、生ビール売り切れ。GWで、予想外の人出だったという。
それほどの人出には、見えなかったが。