
夕方も近づいてきて、まだ空いているかわからなかったのだが、神社巡りを続ける。
首都圏の神社は、4時か、5時に、社務所は、閉まってしまうのだが、島根の神社は、5時を過ぎてもまだやっている。
西で、日が暮れるのが遅いということもあるかもしれない。
神魂神社(かもすじんじゃ)も2回目だが、古さを感じさせる神社。
ただし、文献に出てくるのは、鎌倉時代という。

この神社を有名にしているのは、16世紀に再建された日本最古の大社造りと言われる社殿だ。国宝に指定されている。
天照大御神が大国主神に国譲りを迫った際、最初の使者で天降った天穂日命(あめのほひのみこと)が伊ざ冊大神(いざなみのおおかみ)を祀ったとされる。
神魂の名にも、深い意味を感じる。

規模は、出雲大社の半分だが、床が高く、柱や梁は太く、古い大社造りの特徴を示している。
近くには、古代出雲の古墳群等、古い史跡が点在する。
面白いのは、平野さんの本によれば、神魂神社も、神様が、向かって右を向いているのだそうだ。
揖夜神社と同様。
出雲と同じ王道の向き(左向き)?をしているのが、熊野、佐太、真名井、であり、階段が中央になってしまっているのが八重垣、堂々と神座が正面を向いているのが(本来そうあるべきとも思うが)、六所神社という。
時代の流れによって、変わっていったのか、何か、別の意味があるのか。

貴布禰稲荷両神社(きふねいなりりょうじんじゃ)も、室町時代造営の珍しい造りで、重文に指定されている。