本書は、まだ出たばかり。
著者も、私とほぼ同年代で、まさにフィット。
本書を読んで、そのうんちくと、洞察の深さに感動。
ウルトラQは、かなりバラエティに富んだ内容だが、それをカテゴリー毎に区分し、洞察を加えているが、知っているものと、知っていないものがあったが、トータルに、ウルトラQが、どういう作品であったかかが、見事描かれている。
作者は、ガラモンを見られなかったのが心残りと言っているが、私は、最初に見たゴルゴスの画面が暗くてよくわからなかったのが心残り。
ビデオも、当然DVDもない時代、見逃したら、次いつ見られるか、わからない時代だった。
最終が、カネゴンと思ったら、その後、ケムール人が出てきた。
それが、ウルトラマンの世界につながっていたと、著者は言う。
後付けのち理屈と、事実が、今となっては、判別難しいが、昭和40年代初期を生きてきたものとして、著者と、認識を共有する部分が多い。
今まで出たウルトラQ関連の著書を踏まえて、総括的にまとめられていて、ウルトラシリーズの元祖であるウルトラQをまず知りたい人は絶対目を通すべき、名著。
題名の精神史の言葉には、やや違和感あるが、既存本の題名を、継承しているらしい。