かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

中華の成立

2020年01月09日 | Books


岩波新書で、中国の歴史シリーズが始まった。
本書は、全5巻の内の第1巻。

始まりから唐の時代までを新書一冊にまとめるという、かなり大胆な企画なのだが、組織の形の成り立ちに絞って、まとめられていた。
確かに原始時代から、家族の形ができ、村の形ができ、国の形ができてきたわけだが、これを作ってきたのは、他ならぬ人間自身。無からの創生だった。
そして、唐の時代には、あれだけの地域をカバーした大帝国を作り上げたのだから、やはり凄いと言わざるを得ない。
日本は、その恩恵を、大きく受けている。
昔の資料は、断片的だが、農業技術は、一家族も養えないレベルで、その上の組織を作って支えるなど、無理な話だった。
そのため、国も興廃を繰り返すのだが、教訓を踏まえた様々な工夫が、国家をより安定的なものとし、その下で、庶民の生活も、より安定的なものとなっていった。
それでも、戦争が繰り返されているのも、事実なのだが。

それと、中原地区は、大中国のほんの一部で、草原、江南、海域と、広く見て行かなくては、ならないことも再認識した。現に、最大の国域になったのは、中原の中国人が言う、他民族が支配していた時期だ。
続編が楽しみだ。
当然漢字で書かれるべきところに平仮名が使われているケースが散見されとが、意図的なものだったのだろうか。

今週末から、ちょっとだが、久しぶりの中国。
楽しみだ。
コメント
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