かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

魅惑のトルコその7 メヴラーナ博物館

2024年05月18日 | Europe・Middle East・Africa
今日は、ほとんど夏。
そんな中、忙しい1日だったが、やっと一息。



パムッカレから、カッパドキアまで、630km。
今回最長のドライブ。
途中の街並みも面白い。
選挙前で、選挙応援用の旗がたなびく。
帰国後の選挙で、与党は負けてしまった。
インフレが激しいことに批判が集まったという。



途中で、ランチ。
隊商のモニュメント。



レストランの向かいには、雪山がそびえる。



なかなかええ感じのレストラン。



石灰岩(セメント?)の鉱山か。
何故か、汽車が。
観光用?



そして、コンヤに到着。
人口220万の大都会。
路面電車が走り、ヨーロッパの街並みを思い起こされる。
モスクの美しい壁面のデザイン。



コンヤで訪れたのは、メヴラーナ博物館。
コンヤは、イスラム教の神秘主義の一派であるメヴレヴィ教団の発祥地。
14世紀初頭に興ったというから、鎌倉仏教の少し後ぐらいのことか。
平日にも関わらず、多くのムスリム教徒でにぎわっていた。



入り口。
鎖がかかっているが、自然に身をかがめて入場するようにするため。



手前が、メヴラーナ霊廟。
メヴラーナとは、わが師の意味で、教団創始者のジェラルッデイン・ルーミーの他、イスラム教学者たちが眠っている。
13世紀に建てられたもの。



美しい天井。



内部は、イスラム教らしい、幾何学的な模様の装飾で溢れている。
メヴラーナの語った韻文を能書家が書いた碑文が掲げられている。



霊廟内部は、大混雑。



これが棺だが、白い渦巻状のものは、僧侶たちの帽子。
実際の棺は、この下の地下にある。
これは、タージ・マハールの棺と同じ。
イスラム教の廟の伝統なのだろう。
結構、初めて見るものばかり。



様々なお宝が展示されている。
これは、四月雨のボウル。
14世紀のもの。



これは、ムハンマドのあごひげを納めた箱。



メヴラーナの棺。
超豪華。



貴重なコーランも多数展示されていた。



廟を出ると後ろに展示室がある。
修行僧の独房を展示室にしたものという。かつて修行場があったが、1925年にトルコ共和国のアタテュルクの命により閉鎖され、教団も解散させられたが、後に博物館として公開された。

これは、家族のつながりを示すモニュメント。
セルセビルと言われ、19世紀に作られた。
上部は、ローマ時代の石棺の蓋。



展示室には、イスラム教の儀式や、学者の部屋などが、人形を使って展示されていて、修行僧の生活、教えなどが理解できるようになっている。
極めて興味深かった。
イスラム教というと、日本からは、縁遠く、イスラム原理主義者たちのテロも続いているため異質なイメージを持ちがちだが、民の為の慈悲深い宗教であったことがわかる。
これは、神秘的な音楽にのせてくるくる回りながら踊るメレヴィー教団のセマー(旋舞)の展示。
エジプトで見た旋舞も、この影響だったのか。



数珠。
イスラム教でも、数珠を使うとは知らなかった。



茶道具?



周辺には、古い家も多く残されていた。
コメント
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