今日は、ボパールを起点に、サーンチーと、ピーマペトカの、二つの世界遺産に行った。
特に、サーンチーは、いつかは、訪れたかったところで、はるばる来た甲斐があっ た。
ここにブッダ自身は訪れていないが、アショカ王時代のストゥーバや、トーラナと呼ばれる門が、残る。
特に、その門の彫刻は、素晴らしいの一言。
仏像がなかった時代の仏教信仰の姿を今に伝える、かけがえのない人類の宝である。
芸術性も、極めて高い。
このストゥーパが、世界の仏塔の原型と考えられており、数百年の後、法隆寺の五重塔の姿になって、日本に、伝わった訳である。
トーラナの方も、神社の鳥居の原型ではないかとの説があるが、定かではない。
アショカ王の夫人はサーンチーの出身で、その娘と息子は、ここからスリランカに仏教を伝えた。
そのため、ここに、スリランカの寺院が建てられ、多くの巡礼者が、訪れていた。
もう、思い残すことはない?
ピーマペトカの方は、石器時代の人の岩絵が多く残されていた。
見たのは、ごく一部かと思うが、10000年前から、2000年前のもの。もっとも古いのは、40000年前まで、遡るという。
題材も、動物、狩猟、王様、ダンスなどさまざまで、抽象化されたデザインは、かえって新しい。
ボパールに来なら、こちらにも足を延ばしてもいい。
ボパールから、40km、2時間ぐらい。
時間が余ったので、州立の博物館に行ったが、やなら大きくて疲れた。
ノーコメント。
今日は、これから、夜行で、オーランガバードまで、行く。
やれやれ。