まだしばらく秋雨前線が停滞するようだ。
その後、また真夏?
89年からの90年のポールのコンサートは、ウイングスが自然消滅して、ジョンが亡くなって、その後初の本格的ツアー。
そのシカゴでの音源。
西新宿で見つけた。
この音源は、12/4。シカゴでの2日目の音源。私が行ったのは、その前日だが、ほとんど構成は変わっていないはず。
私が行った初日は、オープニングの映像が、機材トラブルで、流れなくて、締まらない登場となったが、たぶん2日目は、大丈夫だったろう。
シカゴでのコンサートは、本当に久々だったため、街中大騒ぎで、テレビでの特番も作られた。
当時は、日本でコンサートがやれる日がいつになるか検討もつかなかったから、特に、ワクワクして行ったのを覚えている。
実際は、翌年日本でもコンサートがら行われたのだが。
このツアーの音源は、DVDでも、CDでも出ているのだが、ハイライトのみであり、やはり実際に行った会場でのフルの音源は、貴重だ。
音は、やや荒いが、よく入っており、観客の興奮度合いも凄い。
そして、声が若い!
回転数を上げているのではと思うぐらい。
実際の会場の音も、かなり酷かったので、実際の聞こえ方もこんな感じだった。
考えてみれば、私にとっての、リンダのステージは、最初で最後になってしまったのだが、当時のPaul Wickensが、まだツアーメンバーに残っているのも、すごいことだ。
Harmish Stuart は、前回のオールスターバンドで、久しぶりに再会した?
曲目を見ると、当時から、盛り沢山だったことがわかる。
それから、最新アルバムから、多く取り上げるのも。
Flowers in the Dirtの評判も良かった。
SGT PEPPERS と、ABEY ROAD B面メドレーが、一番感動したかな?
そして、天井で音が渦巻いて、しばらく何の曲かわからなかったBack in the USSRも。
まだ、セットリストに入っているから、30年一昔?
おまけに、当日地元ニュースの音が入っているが、それこそ、シカゴ初日の音で、私が見た公演のものだ。
私も、そのニュースをビデオ録画したのだが、残っているかは、定かではない。
街全体が、大興奮であったことが、わかる。
また、10月のフランクフルト公演の、アンコールの音が入っているが、イエスタデイで、思いっきり歌詞を間違えて、観客から、声援を受けたりしていて、微笑ましい。
ドイツでも、大人気だったことがわかる。
しかし、この写真も泣ける。どれだけ多くの人に、どれだけ多くのインパクトを与えてきたか!
お盆ど真ん中だったが、大雨。
昨日の内に、お墓参りに行っておいてよかった。
夜は、母校のオンライン大納涼大会。
普段は、いけないのだが、オンラインなので、視聴できた。
30分のコンパクトなものだったが、今の母校の様子を、映像で見れるのは、うれしい。
ついに出た、ジョージのALL THINGS MUST PASS の50周年記念盤が出た。
Let It Be を追い抜いてしまったが、大枚はたいた甲斐はあった。
ポールのアーカイブシリーズほどごてごてではなくて、CD5枚、BD1枚、日英解説書、ポスターのセット。
これに、ビニル盤がつくと最上級セットになるが、お腹一杯なので。
ALL THINGS MUST PASSは、私としては、珍しくオリジナル版から持っている。
高かった!
それから、何回か、再発され、付き合っているが、今回のがやはり一番いい。
最初のCD2枚が、オリジナルLP3枚のリマスター盤になるが、息子のダニーと、ポールヒックスが丁寧に仕上げた感じがして、より、リアル感が増したように思う。
最初のプロデューサーのフィルのごてごてはもちろんそのままだが、ジョージの声、楽器の音がよりクリヤーに聞こえる。
解説も丁寧で、写真群も、当時の和気あいあいとした雰囲気が伝わっていい。
当初の3枚目のジャムの解説が、私には、初めてでよかった。
1969年の音も入っているのを、初めて知った。
そして、続く3枚は、アウトテイク版になる。
その内、2枚は、2日間で録音した全曲+αのデモ。
デモの割には、完成度が高い。
それだけ、ジョージも準備万端、温め続けてきた楽曲群ということなのだろう。
その中には、ボツ曲もあるのだが、Cosmic Empireは、新たに、PVも作成されている(ベストヒットUSAで見た)。
フィルのプロデュース前で、前奏や、伴奏が、最終バージョンと全く異なる曲もあり、当初の姿がわかって面白い。
ただ、当時のフィルのプロデュースは、ゴージャス感が増してよかったのだろう。
後年、ジョージは、やりすぎだったと言っていたようだが。
歌のパターンとして、宗教的なものと、アップルのごたごたなど卑近な題材を歌にしたものと、主に2パターンに分けられるように思う。
宗教的なものは、デモでは、もっとダイレクトに歌っているのを、最終的に和らげた様子がわかるし、後者についても、当初はもっと過激な歌詞だったものもある(最終バージョンでは残せないとわかっていたようにも思うが)。
CD5枚目は、セッションのアウトテイク盤になるが、これもまたまた面白い。
最悪の関係にあったポールのGet Back を何故か歌っている。上手くもなく、下手でもなく。
ボーカルにシャウト感がある曲も多いが、最終盤では、無難な歌い方に落ち着いたようだ。
知らない曲も多く含まれているが、その背景等の説明がないのが残念。
これから出るであろう雑誌がフォローしてくれると思うが、CD3枚目~5枚目の背景情報があれば、なおよかった。
BDは、音声のみのBDだが、ジョンのアルバムで体験済のドルビーATOMOSで聴いた。
皮肉なことに、フィルのアレンジがますますはまる。
その後、5.1chや、ステレオでも聞いてみたが、ATOMOSだと、まさに音に包み込まれるような感覚に陥る。
単に、リアスピーカーの使い方を重視したということなのかもしれないが。
ATOMOSの音と比較すると、5.1chですら音が前の方に音が集中しているように感じられる。
ということで、大満足のセットだった。
ジョージの最高傑作にふさわしい、最高のセット。
ただでさえ、暗い世相なのに。
しばらく、ダメそう。
オリンピックが終わって、青天を衝けの放送が再開する。
本書は、ちょっと前に出ていたのだが、放送再開前に一読。
すでに放送された部分とこれから数回放送分がカバーされている。
原作が、執筆途上なので、本シリーズも同時進行的に作られ、秋には、完結編が出る予定。
本丸のNHK出版編だから、優等生的な内容だが、ドラマへの想いが、熱く語られる。
流石、大河という感じ。
テレビの方は、そろそろ洋行が終わるところだが、その後も、緊張した展開が続く。
明治維新とは呼ばれているが、実態は、革命だったから、みなハッピーという訳にはいかず、特に澁澤栄一周辺では、極端にその白黒が分かれた。
それを、受け入れることは容易ではなかったろうが、ヨーロッパでますます増した、日本への想いを梃に受け入れていく。
大河こぼれ話としては、ずいぶん前になってしまったが、新選組組が取り上げられている。
草薙さんも出演していた。
三谷さんの脚本の割には、視聴率は振るわなかったが、私も珍しく、楽しみに毎回見ていた。
やはり、維新の頃に活躍した人物は、キャラが立っていて面白い。
描き方によって、かなりキャラも変わってしまうのだが。
芹沢鴨など、強烈な印象に残っている。
青天を衝け、後半に向かって、どんどん突っ走って欲しい。
とうことで、明日のゴルフは、早々にキャンセル。
コロナも相変わらずだし、じっとしていよう。
本書の原題は、ROCKONOMICS。
ロック好きの経済学者の本。
バラク・オバマ絶賛とあるが、オバマ政権のブレーンを務めた学者だそうだ。
私よりも1歳若いにもかかわらず、本書を仕上げた直後(2019年)に自殺されたそうだ。
何かあったのだろうか。
末燗チ徴があるが、見たらかなり前に読んだ”ヤバい経済学”と同じ訳者だった。
”オールザットジャズ”を”あれやこれや”と訳す感覚は、只者ではない。
本書は、一言で言うと、音楽業界の経済の成り立ちを、データや証言から探ってまとめた本だが、我々が、目の前で見ているように、そのビジネス環境は、刻刻と変わっており、これは、現実の経済と同じスピードで変化していると言える。
目の前で進行中なのは、ストリーミングだが、これも価格設定の方法、CMの入れ方、印税のレベルなど、試行錯誤が続いている。
日本は、保守的なリスナーが多く、USAに次いで、CDなどより高い媒体に一番お金を使っているそうで、まさに私のような音楽ファンが多いのだろう。
ツアーのコスト構造やら、グッズのコスト構造やらもかなり細かく分析されているが、音楽の世界でも、貧富の差が広がっている。
チケットの価格設定の方法、ダフ屋の問題をどう考えるかなど、卑近なトピックにも言及。
日本は、転売防止対策、本人確認など、比較的できている方のようだ。
中国は、まだまだ現金でチケットが売買されるケースが多く、とんでもないレベルの不公正な取引が横行しているという。
デジタル技術の発展によって、ロングテイルにも陽が当たると言われていたが、それは、幻想だったと分析している。
バンドワゴン効果(人気者は、ますます人気者に)とか、新たな経済用語も勉強できた。
著作権問題、マネージャーとの契約の問題にも触れているが、これは、ビートルズの楽曲の著作権、マネージメント契約の問題等で、勉強済?
クイーンもマネジメント問題ではたいへん苦労したグループの一つだ(映画で勉強した)。
ビリージョエルもたいへんな目に遭ったそうだ。
盗作問題も取り上げられるが、音楽の世界は、インスパイアを繰り返し発展して来た経緯があり、盗作とインスパイアの間に線を引くのは難しい。
疑問のある判例も、示される。
ただ、この問題に、経済学者の出る幕はないか?
ひじょうに面白かったが、音楽ファン向けというよりは、経済に興味のある方向けと言えるかもしれない。
著者のご冥福をお祈りする。
本CDは、買ってしばらく積んであった。
元々の音は、今から40年近く前のもの。このCDが出てからも7年近くが経過していたから、急いで聴く必要もなかった。
で、時間ができたので聞いてみた。
カシオペア3rdの音しか今まで聞いていなかったので、4人それぞれの音が、凄く主張し合っている印象を受ける。
これは、当時の演奏のせいもあるが、門外不出だったアルファレコードの音源を、SONYが磨いたものだからということもあるだろう。
若かった4人の怒涛の演奏が、見事に集約される形になった。
ライブという割には、観客の音があまり入っていない曲も多い。
3枚のライブから、4曲づつ選んだベスト盤だから、全体の流れというよりは、1曲づつ、味わいながら、聴くのがいいだろう。
若い!
ドラマーの神保さん以外は、私よりも年上になる。
Tスクエアも、引退興行中で、高中さんと、カシオペアが、当時のフュージョンブームを、今に伝えてくれる2大ミュージシャンになった。
今、この演奏をしようとしたら、体力的に、ちょっときついのかな。
フュージョンファンに、広くお勧めできる。