今日も暑いが、明日から秋雨前線の影響が出始めるようだ。
本書は、フォローしている和久井さんが5月に出した本。
THE VELVET UNDERGROUDは、そんなに聴いておらず、かつ何ともつかみどころがないイメージで、とっつきにくかったのだが、なぜ、和久井さんが、この大著をまとめる気になったのか。
本書を読むと、どうも、日本人の誰もこのグループを、また、Lou Reedを知らない時代から、追っかけていたらしい。
さすが。
確かに、我々世代が、追っかけ一番手になれる時代のグループではあったかもしれない。
ちなみにVelvet Underground の名は、SMの本の題名から取ったのだというから、スタートから、過激というか、時代の先を行っていた。
イメージでは、ウオーホルとの共同プロジェクトのイメージが強いが、様々な芸術家(例えばディランなど)がたむろしているFACTORY内で生まれたプロジェクトで、NICOが入ったのも、Louの意図というよりウォーホルの意向が強かったようだ。
ウォーホルの取り巻きから組成されたという音楽グループという言い方が適当か。
その他にも、ジョン・ケイルや、モーリン・タッカー、ダグ・ユールなど、様々なミュージシャンが交錯する。
曲者ばかりだ。
Lou Reedは、それなりに知っていたが、Nicoについては、あまり知らなかった。
壮絶な人生を送った人だと知った。
モデル暮らしをする中、”甘い生活”に出演。マリリンモンローと共に演技を学んでいたこともあったが、太陽がいっぱい時代のアラン・ドロンとの子供を産む。
しかし、女優を続け、主役も得、ミュージシャンも目指すが、一時挫折。
しかし、ストーンズのマネージャーだったオールダムに気に入られ、ディランからも曲を得る。ところがところがマリンヌ・フェイスフルとキャラがバッティングし、再びNYに渡り、Factoryにたどり着いた。ほとんどジェットコースター。
Undergroundを経て、ソロ活動に向かい、映画にも出演したが、ヘロイン中毒に。
ヘロインのために仕事をするような状況になったが、来日公演も果たしている。
そして、結局薬による自転車事故で早逝した。
彼女の人生を、どう評価したらいいのだろうか。
あまりにも、燃え尽き度合いが激しすぎる。
とにかく知らなかったことがほとんどの本。
面白かった。
それにしても、著者のみなさま方、なぜこんなにご存じなのか。
種本があるのか。
昨夜も、風が強くて、うるさいこと。
そして、この暑さ。
日本の夏は、厳しい。
本書は、先日紹介したUDOさんの本の隣に並んでいたので、セットでゲットした。
UDOさんの本が記録的な側面もあるのに比し、こちらは、読み物目的であり、もちろんUDOさんが招聘しなかったミュージシャンも取り上げられており、真の音楽ファンは、こちらの本の方を、まず先に読むべきかもしれない。
有名ロックミュージシャンは、かなりカバーされている。
それにしても、ビートルズから始まって、よくぞこれだけのミュージシャンが来日公演をしてくれたものだ。
そして、それぞれ、数々の逸話を残してくれた。
もちろん、大御所のプレスリーが来日していれば、鉄板だろうが、それはかなわぬ夢。
1980年代以降の公演も多く取り上げられているが、やはり私の興味は、70年代中心。
特に70年代前半がすごいが、仙台にいた私には、無縁の世界。
70年代後半の来日公演にはちょっと行けているが、それでも、ほんの一部。
お金と時間の関係で、ほとんど行けていないのだが、もったいないことをした。
ただ、その面では、今もあまり変わっておらず、コロナで来日公演が急にストップしてしまった今、ここ5年でも、多くの貴重な公演を見逃した。
かつ、興味のあるミュージシャンは、みないい歳なので、今後の来日が期待できない方も多い。
欲を言ったら切りがないので、その中でも、結構自慢できる経験もできたということだろう。
単なる公演紹介ではなくて、かなりディープな話も紹介されており、読み応えもある。
今となっては、信じられないような話も多い。
最近時々行くクラブチッタでも、伝説に残る公演が多く開催されていたことを知った。
日本在住のロックファンは、一読の価値あり。
台風が近づいているせいか、晴れ→曇り→雨が、5サイクルぐらいの猫の目天気。
スコアは、昨日ほど酷くはなかった。
最近、ロック絡みの映画を視聴しているが、この、あの頃ペニーレインもその一つ。
ペニーレインは、もちろんビートルズの名曲にもなったリバプールの街の名だが、直接ビートルズとは関係ない。
だから?今まで見ていなかったのだが、素晴らしい映画だった。
最近で言えば、Yesterdayや、Bohemian Rhapsody に繋がるパターンの映画かもしれない。
一言で言えば、Stillwaterというメジャーになりかけのバンドのツアーに同行取材することになった15歳の高校生の物語なのだが、ストーリーといい、挿入歌といい、完璧だ。
舞台は、1973年で、まさに私が一番聞いていた時代だから、出てくる曲が、全て鳥肌もの。
オリジナル曲は、ナンシーウィルソンと、ピーターフランプトンが、担当しているが、映画に見事にフィット。
架空の話に思えないのは、キャメロン・クロウ監督の実体験に基づいて脚本が書かれていることによる。
2000年のアカデミー脚本賞を取った。
もちろん、ペニーレインと名乗るグルーピーのキャラクターも、この映画の大きな魅力。
原題は、Almost Famous だが、この邦題にした理由は、このペニーレインの魅力を前面に出したかったのかもしれない。
ちょっとやり過ぎ感もあるが、これも見事フィット。
成熟期のロックに興味のある方に、絶対お勧め出来る。
ドキュメンタリータッチで、タイムマシンに乗った気持ちで、楽しめる。
当時の自分は、どうだったかな?
少なくとも、田舎暮らしで、追っかけにはなりえなかった。
すばらしい。
今日は、台風一過のゴルフになる予定だったが、動きが鈍く、前半、風雨の中のラウンド。
後半、ようやく雨が上がったが、スコアは、無惨。
本書は、たしか、新聞の広告で見つけた。
面白かった。
ビートルズに関する部分は、本書の全体の流れに沿う部分のみだが、的確で、1960年代のビートルズと、イギリスの文化革命とのつながりについて、分析している。
文化革命というと、文化大革命という固有名詞もあり、聴きなれないのだが、本書を読むと、文化が上流階級のものではなく、庶民のものになったということが、革命ということが、わかる。
ビートルズを中心に述べれば、ビートルズが、その文化革命をリードした部分もあるが、WW2が終わって、10年以上たち、復興して中で、いろんなムーブメントが起こるのも必然であった。
その中で、イギリスにおいては、ビートルズや、ストーンズによる、音楽界でのムーブメントは、大きな役割を果たした。
大きな流れの中での、彼らだったし、彼らあっての、流れだったということもできる。
ビートルズの本を読むと、当時のイギリスの様子がわからないと、理解できない部分が出てくる。
本書は、その部分についての理解を進める一助になるものと思う。
そして、その行き過ぎた許容に対する製勢力が台頭する(特に、セックス、薬)。
ホワイトハウス女史という方がいらしたそうだが、保守的な主婦層を中心に大きな支持を得たという。
薬については、今も理解はあまり変わらないが(当時は、その有害性への理解も進んでいなかった)、セックスについては、今のLBGTの流れから言うと、アウトな議論だった。
それほど、当時のイギリスの社会の中心は、保守的だったということがわかる。
サッチャーがその流れを汲むようにして、首相になったが、経済政策を優先し、ホワイトハウス氏とは、疎遠になっていったようだ。
特筆する価値のある、イギリスの1960年代で、取り上げる媒体も多いが、陽の部分も多いが、影の部分も教えてくれる良書。
今日は、ゴルフがキャンセルになって、一日雑用。
全然進まない。
女子ゴルフの稲見選手が、銀メダル獲得。
すばらしかった。
これから、台風が来るというが、その気配は、まだない。
本書は、前述のように発刊記念展のジュンク堂池袋でゲット。
本書は、2019年3月に行ったUDO50周年記念で発刊されるべき本だったのかもしれない。
その後のコロナで、活動ができない状況になってしまって、今は、かなりしんどい状況と勝手ながら推察する。
逆に言えば、それまでの50年、これだけ多くのツアーを招聘してきたのか。
感嘆するばかり。
元々、ビートルズを招聘したのは、キョードーだったが、ロックミュージシャンの素行の悪さにあきれ果て、有働さんに、ロックミュージシャン招聘業務をおすそ分けしたのが、始まりだった。
それからは、有働さんの、血と汗と涙のにじむ努力の結果、来日公演は、UDOというブランドを勝ち取り、途方もない数、質のプロモーターを務めた。
本書を読むと、それは、ビジネスと割り切れるものではなく、まさに、日本的なおもてなし精神の塊だったことがわかる。
私もUDOさんの恩恵にあずかり、すばらしい体験をすることができた。
改めて、お礼を言いたい。
UDOの歴史が、データから、インタビューから、当時のMLの記事から、よみがえるのだが、私の経験がダブルのは、学生時代のわずかな経験と、シンガポールでもついでに公演してくれたツアーと、2005年以降の、ツアーぐらい。
もったいないことをしたとは思うが、当時の、私の状況を考えると、とても行ける状況ではなかった。
残念だがしょうがない。
逸話を語り始めたらきりがないと思うが、それを、このコンパクトな形によくまとめたなと思う。
私が行った中では、THE WHOや、John Mayerが、大きく取り上げられている。
Dylan は、私も、結構いけた方かな?
Wingsの痛恨事は、当然黒歴史になるが、UDOの責任ではなく、最後まで誠意を尽くして、対応、後始末をした。
シンガポールで見て、その後日本に行ったデビッドボウイも、忘れられない感動コンサートだった。その後倒れ最後のツアーになってしまった。
本書に取り上げらているミュージシャンで、早逝した方も多い。
シンガポールで見たコンサートは、全て、日本公演も行っている。
ネットで、チケットをゲットしたのは、シンガポールでが初めてだったが、UDOさんもPIAと組んで、初期段階から仕掛けていた。
最後に全ツアーのリストが付いているが、たぶん行っているのは、20~30ぐらいか。
UDOさんの招聘したツアーの0.1%にも満たないだろう。
一つ一つのコンサートが、私の人生の宝ものになっている。
これからもよろしく!