教養としてのチャップリン

昨日は、関西から戻って、日本橋で飲み会だった。
シンガポール時代の同僚と、来日時にお会いすることができた。
懐かしさいっぱい。

今日は、在宅。
北風が強い。



本書は、大野氏の講演を聞いたことをきっかけにゲット。
講演では、チャップリンとディズニーとの関係が中心だったが、本書は、まさにチャップリン中心に縦横無尽に書きまくっているという感じ。
音楽の世界ではビートルズが世の中を変えたと言われているが（勝手に言っている）、本書を読むと、チャップリンは、もっと大きな意味でのエンタメそのものを変えたと言っても過言ではないことがよくわかる。
それも、自らの意思と力で強力に。

チャップリンについて詳しく知る人はそんなに多くないかもしれないが、我々世代は、昭和40年代にリバイバル上映があり、結構知っている。
その後、DVDが発達し、今は、身近に見れるようになった。
当時から革新的だなとは思っていたが、本書を読むと、そんな生易しいものではなく、命がけで、取りくんでいたことがわかる。

特にユニークなのは、チャップリンの没フィルムが、全て残されており、大野氏は、そのすべてを見ることができた世界で数人の内の１人だということだ。
この没フィルムは、シーン毎ではなく、シンプルに撮影順にナンバリングされており、どのように作品が作られ、内容が変わっていったかがわかるという。
今は、原作・脚本がまずあり、配役を決め、演技を決めという手順を踏むが、チャップリンは、頭の漠然としたイメージの演技を何度も撮り直し、大胆に当初のイメージから変えていったという。
画家がキャンバスにデッサンから絵を描き始めるイメージだろうか。
そのため、チャップリンがどのような考えで、フィルムを作っていったかがわかるという。
そういえば、ビートルズのゲットバックセッションも、音楽の世界では珍しく制作過程が、記録に残されたケースだった。

そして、ドラマチックなのは、独裁者に代表される戦争への痛烈な嫌悪。
今のウクライナ情勢と全く変わらない。
その他にも、驚くほど、今日の社会の課題、流れにマッチした作品が多く、もはや預言者と言ってもいいぐらいのレベルだ。
左よりの発言から、アメリカを追い出されたが、正しかったのは、チャップリンだったのは明白で、もちろん復権した。
この辺は、ジョンレノンと似ているか？
ジョンの場合、ニクソンが失脚したため、追い出される前に、迫害が終わったが。

単なる評伝ではなく、今の社会問題とチャップリンの活動を対比させる内容で、感動的な一書。
エンタメに興味のある方に広く、強くお勧めしたい。

John & Yoko

まだ、関西だが、今晩帰る予定。



この時期になると、どうしても思い起こしてしまう、John とYokoの分かりやすい写真をゲット。
1971年に、Ian Macmillanが撮ったものだ。
Ianは、アビーロードのジャケット写真を撮影したことで有名だが、ジョンとヨーコの著作、アルバムジャケット作成も行っている。
1938 年生まれで、2006年に亡くなられている。
ジョンとヨーコよりも、ちょっと年上という関係だったろうか。

ジョンとヨーコが一番政治に関わっていた頃の写真。
この活動のため、共和党から、危険人物に指定され、国外追放のリスクを負い、海外渡航もできなかった。
しかし、ニクソン失脚後、あっさり自由を取り戻した。
日本では、赤軍派の活動が激しく、アメリカでは、ベトナム戦争への反対運動が激しかった頃で、その流れに巻き込まれて、担ぎ上げられたというのが実態に近かったろう。
ただ、彼らがシンボル的な存在になっていったことに米政府が神経を使ったことは、理解できないことはない。
それだけ社会に対して、強い影響力を持っていた。

このブロマイド、米国アップルが出したもののようだが、印刷なのか、写真なのか、ちょっとわからない。
少なくとも、表面は、写真のように輝いている。
サイズも、ポストカードより大きい。



裏を見ると、セロテープで貼り付けたような跡が、上部にある。
Le CLUB des 4 de LIVERPOOL とスタンプされており、ネット検索したところ、何と今も存在しているらしいフランスのビートルズのファンクラブのことのようだ。
ということは、この写真は、いつかわからないが、そのファンクラブが頒布したものなのか、一時所有していたものなのか。
その下に、謎のマークの小さなシールが貼ってあり、その下に謎のサインが。

謎は謎のままにするしかないが、ジョンとヨーコがＮＹに居を移し、一番生き生きしていた頃の、生生しい写真をゲットできた。

Brown Sugar

今日は、ゴルフ後、関西に移動中。
朝は、どんなに寒くなるかと心配したが、風もあまりなく、陽も差してきたのて゛、助かった。
レストランからは、湘南の海が、見事に光って見えた。



スコアは、午前はしんどく、午後もティショットがさっぱりだったが、パットがよく、スコア的には、ややまとまった。
全部まとまる時はないのか？



ローリング・ストーンズのシングルは、もしかすると初めてかもしれない。
原宿のRS No.9 HARAJUKUオープンに合わせて出た生産限定盤。
先日お邪魔した時ゲットした。
曲については、今さらなので、書き足すこともない。
輸出禁止品とあるが、実効性はない？

元のジャケットデザインを知らないので、本ジャケットがユニークなものなのかもわからないが、けだるそうに？くつろぐ5人が写っている。



広げるとこんな感じだが、ジャケ買いするほどの迫力はない。



内側には、歌詞カードなど。



スリーブにも、No.9のデザイン。
そもそもなぜNo.9なのかもしらない。



レコード盤は綺麗な赤。



No.9のタグと、ステッカー。
流石のセンスなので、また原宿行く機会があったら寄ってみたい。
竹下通りに面しているが、やや場違い感はあった。
でも、銀座、西新宿に出すような感じでもないし。
渋谷辺りがはまりかな？

WAR IS OVER !

今日は、通常勤務。
めちゃ寒い。



WAR IS OVER !

このシンプルかつ強いメッセージは、ジョンとヨーコのものであることは有名だ。
1969年から1970年にかけて、ジョンとヨーコは、反戦運動にのめりこんだ。
その時、様々なイベントで使用されたのがこのミニポスター。
レプリカは1,000円程度で売られているが、これは、当時のもののデッドストック。
NYの倉庫で発見されたという。
今の季節、街角に流れるHappy Christmasの副題になっている。

当時は、ベトナム戦争反対だったが、この反戦活動により、ジョンとヨーコは、アメリカ政府の監視下におかれ、不自由な生活を強いられた。
芸術家の行動に対する世論への影響は大きく、今もプーチンは、芸術家の活動を厳しく制限している。
ベトナム戦争が収束し、東西冷戦も終わり、国vs国の戦争は減って、テロが中心の戦争になったかなと思っていたら、プーチンのウクライナ侵攻により、元に戻ってしまった。
そこに、ハマスに対するイスラエルの攻撃。
これは、元は国vsテロの戦争だが、イスラエルのやり方が、あまりにも乱暴なため、実質、イスラエルvsパレスチナの戦いになっている。
ジョンとヨーコの思いは、いつそれらの戦争当事者の耳に届くのだろうか。



裏を見ると、大判のポストカードとして作られたことがわかる。
ジョンとヨーコの著作権が主張されているが、近時出ているレプリカは、どこに著作権料を支払っているのだろか。
アップル社か、ヨーコさんか。



このポストカードを使った最も有名な写真。
当時、ジョンの回りにいたミュージシャンが総出の記念写真になっている。

WAR IS OVER !が、早く現実となって欲しい。

和田唱

今日も昼はゴルフ。
一昨日よりは、良かったが、しっくり来ない。
意外と寒くならないで、助かった。



夜は、和田唱のコンサート。
ビートルズ関連イベントによく出られていて(ラジオでもビートルズ関連番組への出演多し)、何度か見ているが、単独コンサートは初めて。



今日は、カバー曲のみで構成というスペシャルなコンサート。
シナトラ、プレスリーから始まって、懐かしい曲がずらり。
途中、ディズニーメドレーや、のダメメドレー(ミュージカルでは、作曲担当だった)なども。
ビートルズでは、Lady Madonnaを、ピアノで。
アコギ2本と、セミアコ、ピアノを、曲によって、変えながらという構成だった。

流石上手なのと、ポップミュージックの歴史を踏まえた構成で、観客を魅了。
横だったが、間近の席で、歌に対する思い入れが伝わって来た。
KANさんには、お世話になっていたそうで、プロポーズでは、その思いがひしひしと伝わって来た。
プロポーズというカクテルが提供されていた。

たぶんこのようなコンサートは、そうやらないと思うので、貴重な機会だった。

お母さんも会場にいらしていて、気づいた人には、会釈をされていた。
音楽に対する直向きな姿勢と、ファンへの思いが、感じられる素晴らしいコンサート。