ティファニーで朝食を
作:トルーマン・カポーティ
訳:村上春樹
半年ほど前に話題になっていた、
村上春樹の翻訳シリーズに手を出しました
題名だけは知っておりました「ティファニーで朝食を」
わたくし、ヘプバーンを心の妻とか
嘗めたこと抜かしておきながら、この映画を見たことないです
最低だと罵られる、そんな見えない恐怖と戦いつつ
読んだのでありますが、まず、その心構えが間違っておりました
どうやら、小説版というか、いわゆる
原作の方は、英語と滅法内容が異なるらしい
映画見てないからなんともわかりませんが、
確かに主人公というか、ヒロインの姿が、
文章で見るかぎり、ヘプバーンとは思えない、いや
むしろ、これでヘプバーンだったら、いよいよ勝てない
ヨメなどと言うことすら恐ろしい、魔性だ、参った、殺せ(ぉぃ
というわけで、自由奔放で我が儘放題な
そういう女性である、ホリー・ゴライトリーと
売れない貧乏作家のお話でありました
あらすじをざらっと書きますと、
売れない貧乏作家のアパートメントの上の階に
ホリーゴライトリーという、一歩間違えたら
高級娼婦みたいな、ステキな女性が住んでおりました
おしまい
そんな具合であります、高級娼婦と銘打つと
少々異なるというか、今の倫理観で考えると
娼婦なんてちゃんちゃらおかしい、ただ、ちょっとだけ、
多感というか、多情というか、まぁ、
男友達の多い奔放な女性であります
そんな彼女の奔放さに振り回されたりしながら、
小説家がぼんやり生きて、それを眺めていて
やがて、その奔放な彼女が、彼のもとから去っていくというか、
彼ではない、その場所を通り過ぎていく
そういうところまでを綴ったお話でありました
ラヴストーリーかと言われると
そうじゃねーなーという具合で、
ともかく、奔放でステキなおねーちゃんという
ホリーをこれでもかと描いて
それになんとなく、惹かれるような、くすぶるような
うだつのあがらねー、貧乏作家が
うずうずしてるだけという、よくよく考えたら
そう大して面白いわけじゃないのでありますが
ともあれ、名作でありました(読解力ゼロ)
村上春樹訳ということで、なんか
唐突に怖いことになるんじゃないかしらと
期待しておりましたが、全然そんなことなくて
まぁ、しゃらりんと読みやすい小説となっておりました
また、短編集でありまして
この他にも何本か収録されておりました
それぞれ、なかなか面白くて
個人的には、花盛りの家という話が
とても面白くてよかった
こっちのほうが、よほど明朗でステキなラヴストーリーでありました
どっかのバーだかなんだかでナンバーワンだった女の子が
あるとき、田舎出の男ときゃっきゃうふふってなって、
そのまま結婚するくだりになったというお話であります
それがまぁ、いわゆる恋に落ちるというのを
定型でなぞりながら、落ちていくんだが
本当に、そういう形式とは別に、しっかりと、恋に落ちてしまった
そういう爽やかなお話でした
これは、訳前がどうなってたのかしらないが、
終末の描写がステキで、すげぇ気に入った
是非とも読んでいただきたいとか思ったところ
あとは、ちょっと、ホモくさい話とか
切なくなる悲しいようなお話とか
そんなのも盛り込まれておりまして
短いながらに楽しく読めたのであります
こういうシリーズをいくつか読んでおくと
よいかしらかしらと、思ったり考えたりします
作:トルーマン・カポーティ
訳:村上春樹
半年ほど前に話題になっていた、
村上春樹の翻訳シリーズに手を出しました
題名だけは知っておりました「ティファニーで朝食を」
わたくし、ヘプバーンを心の妻とか
嘗めたこと抜かしておきながら、この映画を見たことないです
最低だと罵られる、そんな見えない恐怖と戦いつつ
読んだのでありますが、まず、その心構えが間違っておりました
どうやら、小説版というか、いわゆる
原作の方は、英語と滅法内容が異なるらしい
映画見てないからなんともわかりませんが、
確かに主人公というか、ヒロインの姿が、
文章で見るかぎり、ヘプバーンとは思えない、いや
むしろ、これでヘプバーンだったら、いよいよ勝てない
ヨメなどと言うことすら恐ろしい、魔性だ、参った、殺せ(ぉぃ
というわけで、自由奔放で我が儘放題な
そういう女性である、ホリー・ゴライトリーと
売れない貧乏作家のお話でありました
あらすじをざらっと書きますと、
売れない貧乏作家のアパートメントの上の階に
ホリーゴライトリーという、一歩間違えたら
高級娼婦みたいな、ステキな女性が住んでおりました
おしまい
そんな具合であります、高級娼婦と銘打つと
少々異なるというか、今の倫理観で考えると
娼婦なんてちゃんちゃらおかしい、ただ、ちょっとだけ、
多感というか、多情というか、まぁ、
男友達の多い奔放な女性であります
そんな彼女の奔放さに振り回されたりしながら、
小説家がぼんやり生きて、それを眺めていて
やがて、その奔放な彼女が、彼のもとから去っていくというか、
彼ではない、その場所を通り過ぎていく
そういうところまでを綴ったお話でありました
ラヴストーリーかと言われると
そうじゃねーなーという具合で、
ともかく、奔放でステキなおねーちゃんという
ホリーをこれでもかと描いて
それになんとなく、惹かれるような、くすぶるような
うだつのあがらねー、貧乏作家が
うずうずしてるだけという、よくよく考えたら
そう大して面白いわけじゃないのでありますが
ともあれ、名作でありました(読解力ゼロ)
村上春樹訳ということで、なんか
唐突に怖いことになるんじゃないかしらと
期待しておりましたが、全然そんなことなくて
まぁ、しゃらりんと読みやすい小説となっておりました
また、短編集でありまして
この他にも何本か収録されておりました
それぞれ、なかなか面白くて
個人的には、花盛りの家という話が
とても面白くてよかった
こっちのほうが、よほど明朗でステキなラヴストーリーでありました
どっかのバーだかなんだかでナンバーワンだった女の子が
あるとき、田舎出の男ときゃっきゃうふふってなって、
そのまま結婚するくだりになったというお話であります
それがまぁ、いわゆる恋に落ちるというのを
定型でなぞりながら、落ちていくんだが
本当に、そういう形式とは別に、しっかりと、恋に落ちてしまった
そういう爽やかなお話でした
これは、訳前がどうなってたのかしらないが、
終末の描写がステキで、すげぇ気に入った
是非とも読んでいただきたいとか思ったところ
あとは、ちょっと、ホモくさい話とか
切なくなる悲しいようなお話とか
そんなのも盛り込まれておりまして
短いながらに楽しく読めたのであります
こういうシリーズをいくつか読んでおくと
よいかしらかしらと、思ったり考えたりします