CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

理解という名の愛がほしい

2008-10-27 23:33:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
理解という名の愛がほしい 著:山田ズーニー

エッセーでもないのですが、
なんか、つれづれ書かれたものを読みました
こういうジャンルはもの凄く不得手というか
苦手なのでありますが、
そうやって避けていては立派な大人になれません
現在30でそう感じるんだから、間違いない
そんなわけで、読みました
正直、作者のこともわからないし、なんなのか
全然理解してませんでした

多分、小論文の書き方を教えてくれるんだろう

そういう気持ちで手にとったのであります
なにせ、副題が「大人の小論文教室」というらしく
なんとステキなことかしら、ちゃんとした
文章が書けるようになるかもだわと、鼻息あらげておりましたが
思いっきり肩すかしというか、なんだこれわ

とりあえず、人間理解について言葉を使って
あれこれと深めていこうという話であります
最近、女性の書いた文章を読むと
なんか、居心地が悪くなる病にかかっておるせいか
どうも、おっかなびっくりで読んでしまったのですが
なんともかんとも、丸くてよい言葉が
綴られておる次第であります

内容は本人の体験なんかも交えつつ
生きていくとはどういうことか、何をもって
他人と理解しあうのかを、語っているものでありまして
これは、文章というよりも
なんか、講演会とかで聞くような話ではないかな
そういう具合であります

こういう、相手を理解するとか、愛とかなんとかというのが
こそばゆくてかなわないような
まだまだ子供心が抜けていないというか
いつまでも中二病のわたしには、苦手な内容でありましたが
なかなか面白かったのであります

特に役に立ったというか、なるほどと思ったのが

「悪い自分をひけらかすことで、責任から逃れている
謝り自慢のような状態について」

この考察がステキでありました
もうちょっとわかりやすい言葉だったんですが
忘れてしまったので、上記のとおりとさせていただきますが
ともかく、何か失敗したときに、自分を責めることで
何かしらの責任をはたしたと勘違いする状態
これは、あるなーと感心したのであります

確かに、これは自傷行為にほかならず
見ているほうは全然面白くない
というか、怒らせておいて、挙げ句、なんだそれわ
と、相手に思われてしまう、うなるお話でありました

自分もよくよく、責めることで
責められる自分と責める自分と二分させて
苦しみから逃げているというのは間違いがなく
こいつは直さないといけない
あと、反省を他人にみせびらかすもんじゃない
そういうのは、若者のうじうじ加減であって
許されるのは若い内だけなのだというあたりが
ステキでありました
まったく本当にもう、その通りだわ

そういうわけで、ちゃんとしようとか思ったりしつつ
立派なひとになりたいとか、思ったりなんだったりの
読書感想文でありました