共生虫 作:村上 龍
まだレビウってなかったと思って
もっちり書くのですが、少々前に読み終えておりました
ちょうど手ごろそうな厚さで、ささっと読めると踏んで
読んだわけでありますが、いやはや、
なんだこの読後感の悪さわ
という具合で、結構ステキだった
村上龍のいかがわしくない小説であります
前に読んだのがコックサッカーブルースだったので
もう、そういう話しかこの人は書かないんじゃないかと
ものすごい偏見を持ってたのでありますが
なんだ、普通のも書けるのか、そんなちょっとだけ拍子抜け
だけど、いかがわしくないだけで、なんというか
危ないのには変わりない内容でありました
舞台というか主人公はひきこもり
村上龍がひきこもりに対して、
中二病を発症させてみた、そんな具合の内容で
こんなひきこもり居ねぇよと、半笑いになりながら
読んでしまったわけでありますが
ひきこもりの独白のような内容で場面は進んでいき
なんというか、その少年の思考の危なさというか、
危ないとかではないな、なんか、妙な感覚を
さらわせてもらえるような、文章で進み
最終的には、とんでもないことをしでかすというお話であります
共生虫という、寄生虫ではない虫の存在によって
それに取り付かれた人は、人を殺す力を手に入れるというか
なんというか、衝動を抑えられなくなるとか、そういう話があって
それを見て、ひきこもりは、まさに俺そのものだなどと思い至り
殺人を決意する
最初、標的にした女をつけまわして、とうとう殺す算段になったところで
その女が、まぁ、平たくいうと気をたがえてしまっており、
そのなんというか、遠めで見たら二人はどちらも
気をたがえておるわけで、殺人にはいたらず、
その女から、殺人をするための意思というか
何か、導くものを感じ取ってしまうひきこもり
そして…
そんな具合で、話がぐるぐる進んでいき
ろくでもないことになっていく
笑うところなんてひとつもないし、何一つ共感はできないのだが
このひきこもりが、ある種、ゲームをプレイするみたいな調子で
人生をにじり歩いていく姿が、えぐいと思ったのでありました
村上龍が何を伝えたかったのか、まったくわかりませんが
意外と胸がすく内容…でもないか、
ともかく、アフターダークのもう一人の村上さんよりは
納得というか、まぁ、そうかなと思えたラストで
うじうじとしたお話でありました
面白かったかといわれると
ぜんぜんそんなことなかったんだが、
描写のねちっこさがすごくて、
目の前にあるみたいな、実際に触ってるみたいな
そういう錯覚を覚えるような文章でステキでした
そういう、生々しいところが
村上龍なのかもしれませんねと、偉そうなことを書いておきます
まだレビウってなかったと思って
もっちり書くのですが、少々前に読み終えておりました
ちょうど手ごろそうな厚さで、ささっと読めると踏んで
読んだわけでありますが、いやはや、
なんだこの読後感の悪さわ
という具合で、結構ステキだった
村上龍のいかがわしくない小説であります
前に読んだのがコックサッカーブルースだったので
もう、そういう話しかこの人は書かないんじゃないかと
ものすごい偏見を持ってたのでありますが
なんだ、普通のも書けるのか、そんなちょっとだけ拍子抜け
だけど、いかがわしくないだけで、なんというか
危ないのには変わりない内容でありました
舞台というか主人公はひきこもり
村上龍がひきこもりに対して、
中二病を発症させてみた、そんな具合の内容で
こんなひきこもり居ねぇよと、半笑いになりながら
読んでしまったわけでありますが
ひきこもりの独白のような内容で場面は進んでいき
なんというか、その少年の思考の危なさというか、
危ないとかではないな、なんか、妙な感覚を
さらわせてもらえるような、文章で進み
最終的には、とんでもないことをしでかすというお話であります
共生虫という、寄生虫ではない虫の存在によって
それに取り付かれた人は、人を殺す力を手に入れるというか
なんというか、衝動を抑えられなくなるとか、そういう話があって
それを見て、ひきこもりは、まさに俺そのものだなどと思い至り
殺人を決意する
最初、標的にした女をつけまわして、とうとう殺す算段になったところで
その女が、まぁ、平たくいうと気をたがえてしまっており、
そのなんというか、遠めで見たら二人はどちらも
気をたがえておるわけで、殺人にはいたらず、
その女から、殺人をするための意思というか
何か、導くものを感じ取ってしまうひきこもり
そして…
そんな具合で、話がぐるぐる進んでいき
ろくでもないことになっていく
笑うところなんてひとつもないし、何一つ共感はできないのだが
このひきこもりが、ある種、ゲームをプレイするみたいな調子で
人生をにじり歩いていく姿が、えぐいと思ったのでありました
村上龍が何を伝えたかったのか、まったくわかりませんが
意外と胸がすく内容…でもないか、
ともかく、アフターダークのもう一人の村上さんよりは
納得というか、まぁ、そうかなと思えたラストで
うじうじとしたお話でありました
面白かったかといわれると
ぜんぜんそんなことなかったんだが、
描写のねちっこさがすごくて、
目の前にあるみたいな、実際に触ってるみたいな
そういう錯覚を覚えるような文章でステキでした
そういう、生々しいところが
村上龍なのかもしれませんねと、偉そうなことを書いておきます