眠れなくなるお伽噺 著:立川談志
談志の読み物ってのは初めて読みました
意外というのは失礼なんですが、筆まめな家元らしいのですが
今回初めて読んだ次第、いや、すり込みというのは凄いもので
読んでいて、そのまんま談志の声で朗読されているような
あの語り口が生き生きとした面白い文章でありました
主題は、談志流のお伽噺の現代解釈という具合で
ちゃんと寄席を見ていないわたくしでありますが
おそらく、談志が高座に上がってやる話はこんな具合なんだろうと
思うに至るような、ステキなお話
現代風にアレンジしたり、昔話につっこみを入れたり
また、その入れ方がちゃんと落語風であったりと
にやにやしどおしのステキな本でありました
軽妙な語り口と、サゲに至るところのスピード感は
いくつか映像で見た談志落語のそれそのものでありまして
下ネタで落ちるのも多いんだけども、それがまた
嫌らしいのではなくて、ああ、うまいなぁという具合でステキ
人情話も旨いけども、面白さでいくと
下品にもなりかねないような下ネタでのオチが
すげぇうまいよなと、改めて思ったのでありました
記憶に強く残ったのは、浦島太郎の話のところで
子宮回帰という、壮大なテーマで語ったところですが
その引き合いに出した
80過ぎて生まれた赤ん坊の話にて、
長い間子宮ん中にいたんだが、実際、春秋は外と変わらなかったとのこと
なぜですかと聞いてみると
折々、松茸が下から生えてくる
なんてのが、凄くステキというか本当軽快で素晴らしいと思ったところ
おっさんになったせいかなとも思うのでありますが
下ネタをするり、うまいと思わせるように語れるってのはいいなぁと
つくづく思ったのであります
まぁ、この小咄が談志作とは限らないのですが
あの声、調子で聞けるなら最大限に面白いだろうなと感じるのであります
常に世の中に挑み続けるような精神構造とか
また、いわゆるいちゃもんをつけて面白がるという構造は
落語のそれそのものだと思うのでありますが
談志風というだけで、風当たりというか、風速が大きいよなと
読んで感じた、ステキな読本でありましたと
記しておくのでございました
談志の読み物ってのは初めて読みました
意外というのは失礼なんですが、筆まめな家元らしいのですが
今回初めて読んだ次第、いや、すり込みというのは凄いもので
読んでいて、そのまんま談志の声で朗読されているような
あの語り口が生き生きとした面白い文章でありました
主題は、談志流のお伽噺の現代解釈という具合で
ちゃんと寄席を見ていないわたくしでありますが
おそらく、談志が高座に上がってやる話はこんな具合なんだろうと
思うに至るような、ステキなお話
現代風にアレンジしたり、昔話につっこみを入れたり
また、その入れ方がちゃんと落語風であったりと
にやにやしどおしのステキな本でありました
軽妙な語り口と、サゲに至るところのスピード感は
いくつか映像で見た談志落語のそれそのものでありまして
下ネタで落ちるのも多いんだけども、それがまた
嫌らしいのではなくて、ああ、うまいなぁという具合でステキ
人情話も旨いけども、面白さでいくと
下品にもなりかねないような下ネタでのオチが
すげぇうまいよなと、改めて思ったのでありました
記憶に強く残ったのは、浦島太郎の話のところで
子宮回帰という、壮大なテーマで語ったところですが
その引き合いに出した
80過ぎて生まれた赤ん坊の話にて、
長い間子宮ん中にいたんだが、実際、春秋は外と変わらなかったとのこと
なぜですかと聞いてみると
折々、松茸が下から生えてくる
なんてのが、凄くステキというか本当軽快で素晴らしいと思ったところ
おっさんになったせいかなとも思うのでありますが
下ネタをするり、うまいと思わせるように語れるってのはいいなぁと
つくづく思ったのであります
まぁ、この小咄が談志作とは限らないのですが
あの声、調子で聞けるなら最大限に面白いだろうなと感じるのであります
常に世の中に挑み続けるような精神構造とか
また、いわゆるいちゃもんをつけて面白がるという構造は
落語のそれそのものだと思うのでありますが
談志風というだけで、風当たりというか、風速が大きいよなと
読んで感じた、ステキな読本でありましたと
記しておくのでございました