<新訳>ラ・ロシュフコー 賢者の言葉 著:ラ・ロシュフコー
前回に続いて、お言葉本であります
最近流行っているとみえて、こういったのが
氾濫しておりますね
ロシュフコーについては、遠い昔、なんかのマンガで
「ロシュフーコー」という名前で覚えていたので
なんとなし気になって買ったのであります
というか、そのマンガに出てきた台詞って
本当にこれの引用だったんだろうかと確かめるためといっても
過言ではない
そんなわけで、読んだのでありますが、
わたくし反省をいたしました
何をって、内容にではなく、本に対する自分の姿勢を
前回、カフカの話を読んでいるさなか、
どうにも注釈が邪魔くさいと思っていましたが、
今回の本は、その注釈がまったくなく、ただただ
淡々とロシュフコーの言葉が並んでいるだけなんだが、
これはこれで、なんというか、退屈極まりない
というか、単調になってしまって、
眠たくなるわ、頭に入ってこないわ、飽きてくるわと
最悪だったのであります
まぁ、私の頭が悪いからという話もあるんですが、
それはそれとして、いかんせん、皮肉めいた言葉ばかり、
正しいかどうかはともかくとして、正論めいたそれというのを
ずっと読み続けるというのは正直つらい
というか、退屈なのであります
そういうわけで、本としてはちょっと、どうかしらと
そんな感想に至ったわけでありました
とはいえ、面白くないわけではなく
やはり、そうではあってもキラリ光る内容というか
短い言葉があると、おっとひきつけられて
ついつい読み込んでしまうわけでありますが
特に気に入ったのはひとつ
年寄りが忠告をするのは、
失敗を見せる力を失ったからだ
といったような内容の言葉であります
なるほどなぁ、誰に対しても優しくないひどい言葉だなぁと
これは非常によかった
この言葉はなんというか、心にずしりときたなぁと
感激したのでありましたとさ
あと、冒頭のマンガに引用されていた言葉
「人間は裏切ろうとしたそれよりも、心弱気がゆえの裏切りの方が多い」
これも、似たような言葉がちゃんとのっていました
凄いですね、本当だったんですね(ひどいな)
さておき、ロシュフコーについては、
そういった言葉のほかにも、なんとも、
女性関係でひどい目にあったんじゃなかろうかと心配させるような、
女に対するひどい言葉がいくつか、
そして、必要以上に友情をありがたがり、情熱というものを厄介と知りながら、
愛してやまないといった様子が語られておりまして
面白いおっさんだったんだろうなと
そんなことを思わされたのでありましたとさ
面白かったからいいのですが、
皮肉をたっぷり読むと、頭が麻痺するのでよろしくないと
つくづく思い知ったのでありました
前回に続いて、お言葉本であります
最近流行っているとみえて、こういったのが
氾濫しておりますね
ロシュフコーについては、遠い昔、なんかのマンガで
「ロシュフーコー」という名前で覚えていたので
なんとなし気になって買ったのであります
というか、そのマンガに出てきた台詞って
本当にこれの引用だったんだろうかと確かめるためといっても
過言ではない
そんなわけで、読んだのでありますが、
わたくし反省をいたしました
何をって、内容にではなく、本に対する自分の姿勢を
前回、カフカの話を読んでいるさなか、
どうにも注釈が邪魔くさいと思っていましたが、
今回の本は、その注釈がまったくなく、ただただ
淡々とロシュフコーの言葉が並んでいるだけなんだが、
これはこれで、なんというか、退屈極まりない
というか、単調になってしまって、
眠たくなるわ、頭に入ってこないわ、飽きてくるわと
最悪だったのであります
まぁ、私の頭が悪いからという話もあるんですが、
それはそれとして、いかんせん、皮肉めいた言葉ばかり、
正しいかどうかはともかくとして、正論めいたそれというのを
ずっと読み続けるというのは正直つらい
というか、退屈なのであります
そういうわけで、本としてはちょっと、どうかしらと
そんな感想に至ったわけでありました
とはいえ、面白くないわけではなく
やはり、そうではあってもキラリ光る内容というか
短い言葉があると、おっとひきつけられて
ついつい読み込んでしまうわけでありますが
特に気に入ったのはひとつ
年寄りが忠告をするのは、
失敗を見せる力を失ったからだ
といったような内容の言葉であります
なるほどなぁ、誰に対しても優しくないひどい言葉だなぁと
これは非常によかった
この言葉はなんというか、心にずしりときたなぁと
感激したのでありましたとさ
あと、冒頭のマンガに引用されていた言葉
「人間は裏切ろうとしたそれよりも、心弱気がゆえの裏切りの方が多い」
これも、似たような言葉がちゃんとのっていました
凄いですね、本当だったんですね(ひどいな)
さておき、ロシュフコーについては、
そういった言葉のほかにも、なんとも、
女性関係でひどい目にあったんじゃなかろうかと心配させるような、
女に対するひどい言葉がいくつか、
そして、必要以上に友情をありがたがり、情熱というものを厄介と知りながら、
愛してやまないといった様子が語られておりまして
面白いおっさんだったんだろうなと
そんなことを思わされたのでありましたとさ
面白かったからいいのですが、
皮肉をたっぷり読むと、頭が麻痺するのでよろしくないと
つくづく思い知ったのでありました