勁草の人 作:高杉良
久しぶりに高杉良を読みました
骨の太い経済小説を期待してと
思っておりましたが、
経済小説というよりは、人物伝という形で
ちょっと事前知識がないと、
全体を捕まえるまでに時間がかかる
そういう手ごたえを覚えながら、読みきりました
正直、一回だけじゃちゃんと理解できない
どうも、昭和、高度経済成長期の日本興業銀行というものの
役割というか、それにまつわる事件、政治、出来事を
前提知識として持ち合わせていないと、
これだけ読んでも、なんというか、
次々と知らない名前が出てきて、
誰が結局主人公なのか、半分くらいまで進めないと、
私の頭では理解できなかったのであります
会話で進んでいくというのが、
なんというか、全体をよりわかりにくくしていると
そんな風に感じてしまった
私の読解力が落ちているという証左かもやも
そんなわけで、田中角栄だとか、
日本興業銀行だとか、アブダビ油田だとか、
そういった商社華やかなりし頃といっていいのか、
不毛地帯なんかでおなじみの
あの昭和を生きた、そして政経の舵を取った
中山素平という傑物のお話でありました
当然、私のような無知蒙昧の徒が
知るはずもなく、これを読んだ分だけ
理解したという具合なのでありますけど、
国益という考え方に基づいて、
経済を動かした人物だったようであります
手放しで礼賛とまで、していいのかどうか、
私には判断する知識も、知能もありませんが
非常に優れた仕事をなされたのは間違いない様子でありました
油田に関する話なんかは、不毛地帯の向こうにあたる話だなと
貴重な昭和史だと引き込まれて読んだのでありますが、
国益というそれをどう支えたか、
そのポリシーというか正義というか、信念というものが
ありあり描かれていて、納得でありました
ただ、それは独善的でもあって、
味方を代えると、国益という名を借りた暴挙であったかも
そうとも読めたのであります
もっとも、そんな書き方してないんだが
天邪鬼に読むとそうなってしまう
相変わらず、小泉竹中の話をけなすことは忘れないと
そんな按配の小説でありましたが、
銀行の役割というか、高度経済成長というのを
馬力をかけて進めていた中枢、
その力というのを見えたようで
面白い小説でありました
しかし、長生きしすぎだな、鞍馬天狗
久しぶりに高杉良を読みました
骨の太い経済小説を期待してと
思っておりましたが、
経済小説というよりは、人物伝という形で
ちょっと事前知識がないと、
全体を捕まえるまでに時間がかかる
そういう手ごたえを覚えながら、読みきりました
正直、一回だけじゃちゃんと理解できない
どうも、昭和、高度経済成長期の日本興業銀行というものの
役割というか、それにまつわる事件、政治、出来事を
前提知識として持ち合わせていないと、
これだけ読んでも、なんというか、
次々と知らない名前が出てきて、
誰が結局主人公なのか、半分くらいまで進めないと、
私の頭では理解できなかったのであります
会話で進んでいくというのが、
なんというか、全体をよりわかりにくくしていると
そんな風に感じてしまった
私の読解力が落ちているという証左かもやも
そんなわけで、田中角栄だとか、
日本興業銀行だとか、アブダビ油田だとか、
そういった商社華やかなりし頃といっていいのか、
不毛地帯なんかでおなじみの
あの昭和を生きた、そして政経の舵を取った
中山素平という傑物のお話でありました
当然、私のような無知蒙昧の徒が
知るはずもなく、これを読んだ分だけ
理解したという具合なのでありますけど、
国益という考え方に基づいて、
経済を動かした人物だったようであります
手放しで礼賛とまで、していいのかどうか、
私には判断する知識も、知能もありませんが
非常に優れた仕事をなされたのは間違いない様子でありました
油田に関する話なんかは、不毛地帯の向こうにあたる話だなと
貴重な昭和史だと引き込まれて読んだのでありますが、
国益というそれをどう支えたか、
そのポリシーというか正義というか、信念というものが
ありあり描かれていて、納得でありました
ただ、それは独善的でもあって、
味方を代えると、国益という名を借りた暴挙であったかも
そうとも読めたのであります
もっとも、そんな書き方してないんだが
天邪鬼に読むとそうなってしまう
相変わらず、小泉竹中の話をけなすことは忘れないと
そんな按配の小説でありましたが、
銀行の役割というか、高度経済成長というのを
馬力をかけて進めていた中枢、
その力というのを見えたようで
面白い小説でありました
しかし、長生きしすぎだな、鞍馬天狗