ブスの本懐 著:カレー沢薫
ブスというテーマで一冊書いてみた
そんな感じで、著者本人も語るとおり、
何一つ残らないエッセーというか、コラムというか、
読み物でありました
一言でいうと、酷い、何が酷いのかというと、なんだろう
そう、ゲシュタルト的な崩壊を催す感じで、
ブスについて、こんこんと語ったというか、
もうブスとつければ、なんでもいいやみたいな
かなりいい加減な心持で紡がれている文章で
凄いなと、感心してしまったのであります
ブス大喜利みたいな感じで、
ありとあらゆる「○○ブス」というテケトーなテーマを与えられて、
それにまつわるような、実際は関係ないようなということを
つらつらと何本も書いているという文章でありまして
これはこれで、凄いことだなと思うわけだけども、
誰のためでもない、みんなが不幸になる悪口を並べているようでもあり、
賽の河原のような、地獄を見たように感じるのであります
個人的に、この本は男性が読んではいけないのだと、
心強く思わされたのでありまして、
ことあるごとに、というか、女と書いて「ブス」と読む、
そういう訓読みだか、音読みだかが存在するんじゃないかと
それくらい安売りされるブスという言葉を浴び続けて、
気付いてみると、そこらで見かける女性も、
なんとかというブスではなかろうかと、そんな風に見えてきて
非常によろしくない、大変よくない、危ない、この本
読んでいるだけならば、非常にくだらなくて、
一笑を得るものなのでありますが、
「動かざること山の如きブス(顔は武田信玄)」とかいう、
畳み掛けてくるブス談義フレーズが、
本当にもう、身体にというか、精神に悪いと思わされつつ
ブスという非業の生き方みたいなのを
連綿と、まぁ、これでもかと思いつくままの
悪し様で綴ってあって、なんとも哀しいでもないが、
どうともいえぬ感情を抱いてしまったのでありました
面白かったけども、本当にもう、得るものがない本であった
これが褒め言葉になるんだから、恐ろしい一冊である
ブスというテーマで一冊書いてみた
そんな感じで、著者本人も語るとおり、
何一つ残らないエッセーというか、コラムというか、
読み物でありました
一言でいうと、酷い、何が酷いのかというと、なんだろう
そう、ゲシュタルト的な崩壊を催す感じで、
ブスについて、こんこんと語ったというか、
もうブスとつければ、なんでもいいやみたいな
かなりいい加減な心持で紡がれている文章で
凄いなと、感心してしまったのであります
ブス大喜利みたいな感じで、
ありとあらゆる「○○ブス」というテケトーなテーマを与えられて、
それにまつわるような、実際は関係ないようなということを
つらつらと何本も書いているという文章でありまして
これはこれで、凄いことだなと思うわけだけども、
誰のためでもない、みんなが不幸になる悪口を並べているようでもあり、
賽の河原のような、地獄を見たように感じるのであります
個人的に、この本は男性が読んではいけないのだと、
心強く思わされたのでありまして、
ことあるごとに、というか、女と書いて「ブス」と読む、
そういう訓読みだか、音読みだかが存在するんじゃないかと
それくらい安売りされるブスという言葉を浴び続けて、
気付いてみると、そこらで見かける女性も、
なんとかというブスではなかろうかと、そんな風に見えてきて
非常によろしくない、大変よくない、危ない、この本
読んでいるだけならば、非常にくだらなくて、
一笑を得るものなのでありますが、
「動かざること山の如きブス(顔は武田信玄)」とかいう、
畳み掛けてくるブス談義フレーズが、
本当にもう、身体にというか、精神に悪いと思わされつつ
ブスという非業の生き方みたいなのを
連綿と、まぁ、これでもかと思いつくままの
悪し様で綴ってあって、なんとも哀しいでもないが、
どうともいえぬ感情を抱いてしまったのでありました
面白かったけども、本当にもう、得るものがない本であった
これが褒め言葉になるんだから、恐ろしい一冊である