九十歳。何がめでたい 著:佐藤愛子
齢90にしてエッセーをしたためる
そんな感じで、意気軒昂に老いを語った本でした
かくしゃくとしているというか、
おばあちゃんコラムとでも呼びたくなるような、
世の中、成り立ち、人生様々なことへのお小言が並んで
楽しい一冊でありました
平たくいってしまうと、
昔はこうだった、というお話なのでありますけども、
言葉選びと、小言の交え方が非常にうまい
高所大所の無闇な正論ではなくて、
もっとせせこましい話題や、こまごましたことに対しての
老人的不満をぶちまけているという具合でありました
いずれやってくる老いというものに対して、
こうまで大変なのかということを
笑いを交えて教えてくれるようでもありまして、
もうちょっと年食ってから読むと
より味わい深いのかもしれないと思いつつも
大好きだという、人生相談に対する複雑な思いというか
私ならこう答える、というか、答えた、
だめだ、これでは連載が続かないみたいな
このやきもきした感じが、なんとも楽しいのであります
不思議な魅力だと思うのであった
あと、年寄りは怒りやすいのかもしれない(酷い感想だ)
ある種、高度な皮肉を年寄りだからごめんあそばせ、みたいな感じで、
古くはいじわる婆さんに出てきたような手法でやられていて、
エッセーとしての読み応えも十分であったと思うのであります
こういう頭のいいお年寄りになりたいものだと
せつせつ、思い知った一冊であります
齢90にしてエッセーをしたためる
そんな感じで、意気軒昂に老いを語った本でした
かくしゃくとしているというか、
おばあちゃんコラムとでも呼びたくなるような、
世の中、成り立ち、人生様々なことへのお小言が並んで
楽しい一冊でありました
平たくいってしまうと、
昔はこうだった、というお話なのでありますけども、
言葉選びと、小言の交え方が非常にうまい
高所大所の無闇な正論ではなくて、
もっとせせこましい話題や、こまごましたことに対しての
老人的不満をぶちまけているという具合でありました
いずれやってくる老いというものに対して、
こうまで大変なのかということを
笑いを交えて教えてくれるようでもありまして、
もうちょっと年食ってから読むと
より味わい深いのかもしれないと思いつつも
大好きだという、人生相談に対する複雑な思いというか
私ならこう答える、というか、答えた、
だめだ、これでは連載が続かないみたいな
このやきもきした感じが、なんとも楽しいのであります
不思議な魅力だと思うのであった
あと、年寄りは怒りやすいのかもしれない(酷い感想だ)
ある種、高度な皮肉を年寄りだからごめんあそばせ、みたいな感じで、
古くはいじわる婆さんに出てきたような手法でやられていて、
エッセーとしての読み応えも十分であったと思うのであります
こういう頭のいいお年寄りになりたいものだと
せつせつ、思い知った一冊であります