黒い巨塔 最高裁判所 作:瀬木 比呂志
最高裁判所を舞台にして、
原子力発電所に関わる裁判をどう裁くか、
そこに日本の政治と、裁判所内の政治が蠢いて、
正義とは何か、権力がどういうものかと、
考えさせられる内容でありました
よくある、検察や犯罪との戦いというものではなくて、
白い巨塔をむこうにまわしたタイトルの通り、
裁判所内、特に、最高裁判所というきわめて特殊な機関の中で
権力と出世に呪われたかのように生きる男たちが描かれていて、
なかなか怖いものでありました
正直、序盤はキャラクタ紹介ばかりという印象で、
さっぱり物語にならんというか、裁判官紹介物語かしらと
残念に思っていましたが、話が進むにつれて
権力といびつな組織構造がテーマとなってきて
なかなか面白く読み終えるのであります
まったくすっきりしないし、途中でちょっとどうかしらという
ファンタジー要素まで出てくるので
困った小説だなと思ったのでありますけども
独特の世界観というか、裁判官という人たちの行き方
特に最高裁判所という場所の気持ち悪さみたいなのが
ありありと描かれていて、実際どうなのかは知らないが、
やなところだなという、印象を持ったわけであります
たぶん、それが目的の小説だろうから
これでいいんだろうね
そんなわけで、裁判官という生き方、司法とは何か、
それを支える官僚たちの生き様、考え方、
そして出世していく男たちの姿が
だいたい一緒に見えるあたりとかが、
サラリーマン世界でもあるよなぁと思いつつも、
最近は年齢を重ねたおかげか、小面憎いというか、憎しみをわかせるくらいの
強い何かをもっている人ほど、やはり出世していくし、
偉いということ、権力を持つということと、
正義やら、正しいやらということは
まるでリンクしないと思ったりするのでありますが
そこに腐るでもないけども、
どこか、くたびれてしまう姿で終わってしまうので
小説としてはどうかしらと思うのだけども
司法界なる世界が少しだけ見られたようにも思うのでありました
頭のいい人たちは大変だな
京大や東大出身ばかりで、それ以外はどうだといわぬばかりの世界だそうで、
まぁ、官僚生む学校なんだから当たり前じゃねぇかとも思うんだが、
そういうのばっかり集まって村が出来ているという
このいびつさも、なかなか凄いなと思われたのでありました
最高裁判所を舞台にして、
原子力発電所に関わる裁判をどう裁くか、
そこに日本の政治と、裁判所内の政治が蠢いて、
正義とは何か、権力がどういうものかと、
考えさせられる内容でありました
よくある、検察や犯罪との戦いというものではなくて、
白い巨塔をむこうにまわしたタイトルの通り、
裁判所内、特に、最高裁判所というきわめて特殊な機関の中で
権力と出世に呪われたかのように生きる男たちが描かれていて、
なかなか怖いものでありました
正直、序盤はキャラクタ紹介ばかりという印象で、
さっぱり物語にならんというか、裁判官紹介物語かしらと
残念に思っていましたが、話が進むにつれて
権力といびつな組織構造がテーマとなってきて
なかなか面白く読み終えるのであります
まったくすっきりしないし、途中でちょっとどうかしらという
ファンタジー要素まで出てくるので
困った小説だなと思ったのでありますけども
独特の世界観というか、裁判官という人たちの行き方
特に最高裁判所という場所の気持ち悪さみたいなのが
ありありと描かれていて、実際どうなのかは知らないが、
やなところだなという、印象を持ったわけであります
たぶん、それが目的の小説だろうから
これでいいんだろうね
そんなわけで、裁判官という生き方、司法とは何か、
それを支える官僚たちの生き様、考え方、
そして出世していく男たちの姿が
だいたい一緒に見えるあたりとかが、
サラリーマン世界でもあるよなぁと思いつつも、
最近は年齢を重ねたおかげか、小面憎いというか、憎しみをわかせるくらいの
強い何かをもっている人ほど、やはり出世していくし、
偉いということ、権力を持つということと、
正義やら、正しいやらということは
まるでリンクしないと思ったりするのでありますが
そこに腐るでもないけども、
どこか、くたびれてしまう姿で終わってしまうので
小説としてはどうかしらと思うのだけども
司法界なる世界が少しだけ見られたようにも思うのでありました
頭のいい人たちは大変だな
京大や東大出身ばかりで、それ以外はどうだといわぬばかりの世界だそうで、
まぁ、官僚生む学校なんだから当たり前じゃねぇかとも思うんだが、
そういうのばっかり集まって村が出来ているという
このいびつさも、なかなか凄いなと思われたのでありました