アサッテの人 作:諏訪哲史
結構前の芥川賞受賞作品であります
なんとなし読んでみたという感じなんだが、
思いのほか面白くて、芥川賞作品をもう少し読んでみなくてはと
考えたりしたくらいでありました
なんといっても、ポンパだ、ポンパ、そしてタポンテュー
さっぱりわからんといっても差し支えなさそうな感じで、
小説内小説といったらいいのか、正直苦手なジャンルだと
最初で挫折しそうになったけども、
当たり前のように語られるポンパの謎だけをと読み続けていくと
やがて、それらを含めた「アサッテ」という事象というか、
概念が解説されて、なんというか、共感してしまったのでありました
凄いよくわかるという奴であります
ポンパや、タポンテューには、あまり意味がなく、
吃音障害から、なんらかの音に対して心が啓いているというべきなのか
ともかく、気に入っているようで、
あまりにも平穏な生活に浸ってしまうと、唐突に、それらの言葉を口走り、
破綻を顕在化したくなるといったらいいんだろうか、
ともかく、決まりきった、という状況に我慢がならない
その発露という感じで使われているのでありました
こういう症状を持つ人をアサッテの人と称しているようで、
このアサッテ感の説明に引用された、一見普通のサラリーマンが、
エレベーターの内部で奇行に及ぶ姿を見てしまう話、
これが滅法面白いというか、そういうことあるなと
人間の中身というか、内部を見たようで大変楽しいのでありました
なんてことはない、監視カメラの存在を知らずに
誰もいないからと、エレベーターの中でいきなり逆立ちしてみたり、
頭の上で手をチューリップのようにしてみたりと
非日常を満喫する感じで、一種の露出狂めいた趣向なわけで、
エレベーターが止まれば、いつもに戻る
その切り替えのスムーズさというべきか
ともかく、発露と抑圧の姿が端的に現されていて
大変興味深いといった話でありました
まぁ、そこに凄く共感したというだけで、
この本の本質を捉えたとはとても言いがたいんだが
この一連の描写だけで、随分面白いものを読んだと思えたので
大変満足した読書でありましたとさ
結構前の芥川賞受賞作品であります
なんとなし読んでみたという感じなんだが、
思いのほか面白くて、芥川賞作品をもう少し読んでみなくてはと
考えたりしたくらいでありました
なんといっても、ポンパだ、ポンパ、そしてタポンテュー
さっぱりわからんといっても差し支えなさそうな感じで、
小説内小説といったらいいのか、正直苦手なジャンルだと
最初で挫折しそうになったけども、
当たり前のように語られるポンパの謎だけをと読み続けていくと
やがて、それらを含めた「アサッテ」という事象というか、
概念が解説されて、なんというか、共感してしまったのでありました
凄いよくわかるという奴であります
ポンパや、タポンテューには、あまり意味がなく、
吃音障害から、なんらかの音に対して心が啓いているというべきなのか
ともかく、気に入っているようで、
あまりにも平穏な生活に浸ってしまうと、唐突に、それらの言葉を口走り、
破綻を顕在化したくなるといったらいいんだろうか、
ともかく、決まりきった、という状況に我慢がならない
その発露という感じで使われているのでありました
こういう症状を持つ人をアサッテの人と称しているようで、
このアサッテ感の説明に引用された、一見普通のサラリーマンが、
エレベーターの内部で奇行に及ぶ姿を見てしまう話、
これが滅法面白いというか、そういうことあるなと
人間の中身というか、内部を見たようで大変楽しいのでありました
なんてことはない、監視カメラの存在を知らずに
誰もいないからと、エレベーターの中でいきなり逆立ちしてみたり、
頭の上で手をチューリップのようにしてみたりと
非日常を満喫する感じで、一種の露出狂めいた趣向なわけで、
エレベーターが止まれば、いつもに戻る
その切り替えのスムーズさというべきか
ともかく、発露と抑圧の姿が端的に現されていて
大変興味深いといった話でありました
まぁ、そこに凄く共感したというだけで、
この本の本質を捉えたとはとても言いがたいんだが
この一連の描写だけで、随分面白いものを読んだと思えたので
大変満足した読書でありましたとさ