CLASS3103 三十三組

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【読書】147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官

2014-08-27 21:04:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官  作:川瀬 七緒

以前に読んだシンクロニシティの前の作品、
つまるところ法医昆虫捜査官シリーズの一作目でありました
大変面白かったというか、楽しい読書体験でありました

本当にあるのかわかりませんが、
法医昆虫学というものにのっとって、
昆虫から、事件を解き明かしていくというギミックでありますが、
非常に読ませる、いや、先が気になる、
次々と問題と容疑者が出てきてという展開が、
先へ先へといざなうように見事な物語でありました
なんだかんだ、留めどころがわからなくて
一気に読みきってしまった

ある殺人事件について、その死体にたかる虫たちから
何かのヒントを得て事件を解き明かすわけですが、
まぁしかし、映像化を完全に無視したと思われるほど
精緻というか、緻密に書き込まれた酷い死体の様子が、
序盤から、しばらく続くというのは、
ちょっと特殊な性癖なんじゃないかと思うほどでありますが、
グロテスクきわまるそれが終わりますと、
つと、そのグロ描写だけだと思っていたものが
途端にヒント、手がかりに見えてくるというのが
なんとも不思議な有様でありました

読んでいるこちらも、最初は閉口しているのに、
読み進めると、だんだんとそういったものも
気にならなくなる、このあたりは、文章だからよりいっそうと
そんな按配でありましたけども
非常によくよく面白い小説だと歓心しきりであります

私も個人的に大好きな昆虫の話でありましたが、
ところどころ、そうだっけ?と
黒スズメバチの記述だとかに疑問を覚えた気がしますが、
まぁ、話が面白いからいいやと、流して読んだのであります
ちょっとだけ、物語本筋と関係ない
虫情報が入っているのが、面白いといえば面白いけども、
人によっては鼻白むのではないかと、
いらぬ心配をしたのでありました
無論私は、たのしく読んださ、バッタの飛コウ化の話とか
面白すぎてたまらんだろう

と、そんなわけでありましたが
謎解きも面白いけども、それ以上に展開がスリリングというか、
結構目も当てられないほど、酷い有様になったりと
なかなか醜悪というではないが、凄惨でありまして
面白いが、刺激が強すぎるのではとも思える
なかなかよい推理小説だったと
気に入って、読んだというメモでありました


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