ずいぶん前に、見逃していたタイトルであります
藤沢周平三部作の最後の一つだったか、
凄い期待してたのに、近所の映画館でやってなくて
悔しい思いをしたのを思い出し
レンタルで見たのでありました
出てる役者が若い
驚いたのは、こんな時から、吉川晃司が時代劇役者
それも殺陣がやれる役者として出ていたということでありまして、
豊悦との殺陣が一番の見どころであったわけで、
それはもう、十分に楽しめたといっていいのでないかという感じなんだが
原作が、そもそも、こんな話だったかなと
ちょっとよく覚えていなかったのもよろしくなく、
藩政における、理不尽をただすという大義名分と
その必死剣が生かされる瞬間とが、
あまりに無慈悲というか、無益といってもいいような
切なさをまとうところに、涙というか、
ぐっとくる内容であったと思うのである
さておいて、アクションとしては
冒頭に、いきなり側室を一刀で刺し殺すといった
衝撃の部分に始まって、
そっからは隠居というか、蟄居生活がずっと続くだけで
何も起こらない、ただ、そこに至る経緯が
淡々と描かれるという地味で仕方ない映画なのだけども
そこがまた、すごく時代劇っぽくてよかった
満足なのであった
そして、物語最終盤において、なんとなし、そうなるだろうという
予感とともに、必ず迎えに行くなんていう、よくないセリフを吐いて
死地ともいうべき決戦に乗り込むという具合なんだが、
このあたり、剣士、剣客としての豊悦、吉川の迫力が見事で
どっちも、背が高いから鴨居が邪魔で仕方なかったろうと
心配になるような状況
部屋の中での立ち回りに少し無理があるなと思いつつ
小太刀の豊悦が、少しずつ追いつめられるものの
なんか、すごいかっこいい技で見事に大刀を封じて
一瞬で間合いを詰めて刺すといった具合が
いかにも小太刀の殺陣という感じで、大好きでありました
ああいうのがいいな、脇差というよりも、あくまで、小太刀といった感じで
懐に潜り込んで、全身で刺すという感じ
古いやくざ映画で、ドスによる刺殺シーンがだいたいこんな感じだけど
それをさらっとやるのが見事だわ
しかし、そこで披露したかっこいい技が
実は必死剣ではなかったというあたりから、
もう一本の殺陣に展開して、こっからは正直ちょっと死ななすぎじゃないかと
時代劇だからせんのないことをいっても仕方ないのだけども
必死剣の見せ方が見事で
原作のこのシーンだけは覚えていたんだが、
映像で見るとこんな感じなんだと
驚いたというか、なるほどと膝を打った感じでよかったのでありました
藤沢周平のこのなんとか剣シリーズはもうちょっとあったように思うので、
鬼の爪と同様に、またやってくれないかしらと
願ってしまうのでありました
剣客シリーズは、チャンバラアクションの極みだけに
ぜひとも残してほしいのだがなぁと
願うばかりなのである
久しぶりにチャンバラ見て、興奮した
藤沢周平三部作の最後の一つだったか、
凄い期待してたのに、近所の映画館でやってなくて
悔しい思いをしたのを思い出し
レンタルで見たのでありました
出てる役者が若い
驚いたのは、こんな時から、吉川晃司が時代劇役者
それも殺陣がやれる役者として出ていたということでありまして、
豊悦との殺陣が一番の見どころであったわけで、
それはもう、十分に楽しめたといっていいのでないかという感じなんだが
原作が、そもそも、こんな話だったかなと
ちょっとよく覚えていなかったのもよろしくなく、
藩政における、理不尽をただすという大義名分と
その必死剣が生かされる瞬間とが、
あまりに無慈悲というか、無益といってもいいような
切なさをまとうところに、涙というか、
ぐっとくる内容であったと思うのである
さておいて、アクションとしては
冒頭に、いきなり側室を一刀で刺し殺すといった
衝撃の部分に始まって、
そっからは隠居というか、蟄居生活がずっと続くだけで
何も起こらない、ただ、そこに至る経緯が
淡々と描かれるという地味で仕方ない映画なのだけども
そこがまた、すごく時代劇っぽくてよかった
満足なのであった
そして、物語最終盤において、なんとなし、そうなるだろうという
予感とともに、必ず迎えに行くなんていう、よくないセリフを吐いて
死地ともいうべき決戦に乗り込むという具合なんだが、
このあたり、剣士、剣客としての豊悦、吉川の迫力が見事で
どっちも、背が高いから鴨居が邪魔で仕方なかったろうと
心配になるような状況
部屋の中での立ち回りに少し無理があるなと思いつつ
小太刀の豊悦が、少しずつ追いつめられるものの
なんか、すごいかっこいい技で見事に大刀を封じて
一瞬で間合いを詰めて刺すといった具合が
いかにも小太刀の殺陣という感じで、大好きでありました
ああいうのがいいな、脇差というよりも、あくまで、小太刀といった感じで
懐に潜り込んで、全身で刺すという感じ
古いやくざ映画で、ドスによる刺殺シーンがだいたいこんな感じだけど
それをさらっとやるのが見事だわ
しかし、そこで披露したかっこいい技が
実は必死剣ではなかったというあたりから、
もう一本の殺陣に展開して、こっからは正直ちょっと死ななすぎじゃないかと
時代劇だからせんのないことをいっても仕方ないのだけども
必死剣の見せ方が見事で
原作のこのシーンだけは覚えていたんだが、
映像で見るとこんな感じなんだと
驚いたというか、なるほどと膝を打った感じでよかったのでありました
藤沢周平のこのなんとか剣シリーズはもうちょっとあったように思うので、
鬼の爪と同様に、またやってくれないかしらと
願ってしまうのでありました
剣客シリーズは、チャンバラアクションの極みだけに
ぜひとも残してほしいのだがなぁと
願うばかりなのである
久しぶりにチャンバラ見て、興奮した
これまたどうも。
殺陣としては、地味なほうだったけども
いい映画でしたわ。
最近は、とんと、こんな映画がないねぇ
ラストは何度見返しても震えますな