カソウスキの行方 作:津村 記久子
相変わらず、気の抜けたというか、
女性の思考というのは文章家するとこういう感じなのかしらと
連綿と続くだだ漏れの思考文章が楽しくて、
読みにくいようで、しっくりと届いてくる
不思議な物語を読んだのでありました
独り言と、脳内独り言と、感情に任せた行動とが、
すべて同列、同じテンションで語られているせいか、
いつまでも続いていくようで、でもでも、話というか、
何かは進んでいっているという感じが
まぁ、なんというか、面白い、可笑しいとすら思う内容なのでありました
ちょっとした、それでいて、実に大きな痛手となった、
後輩のセクハラ被害を訴え出るというイベントについて、
理不尽な理由で左遷されたOLが主人公なんだが、
左遷先でやる気を促すために、
とりあえず一緒に働いている男子を見つけて、
こいつを好きだと思ってみようと四苦八苦しながら、
「仮想好き」を必死に実行していくと
そういうお話でありました
完全に好きではないんだなと思わされる思考が
多々あるんだけども、これはひょっとすると
女性が読んだら、仮想といいながら、好きになったときと
きわめて似ている、いや、既にそれはもう好きなんじゃないかなんて
つっこみいれたりするんだろうかと考えるような
そういう物語でありました
益体もないという言葉が、物凄く似合うと思うんだけども、
つらつら、文句と反省と後悔と疑念が
くるくるまわっていく思考が、本当に面白いのでありました
最終的には、なんというか、すっきりしたような気がすると
仮想が終わりを告げるところのさばっとした感じも
なんというか、実に素晴らしいなと感心しきりだったのでありますけども
気を抜いて読める、大変面白い小説だったと
思うのでありました、独特の感性だよなと
この作者の本を読むたびにつくづく思うんだが
癖になりそうな面白さだと感じるのであります
相変わらず、気の抜けたというか、
女性の思考というのは文章家するとこういう感じなのかしらと
連綿と続くだだ漏れの思考文章が楽しくて、
読みにくいようで、しっくりと届いてくる
不思議な物語を読んだのでありました
独り言と、脳内独り言と、感情に任せた行動とが、
すべて同列、同じテンションで語られているせいか、
いつまでも続いていくようで、でもでも、話というか、
何かは進んでいっているという感じが
まぁ、なんというか、面白い、可笑しいとすら思う内容なのでありました
ちょっとした、それでいて、実に大きな痛手となった、
後輩のセクハラ被害を訴え出るというイベントについて、
理不尽な理由で左遷されたOLが主人公なんだが、
左遷先でやる気を促すために、
とりあえず一緒に働いている男子を見つけて、
こいつを好きだと思ってみようと四苦八苦しながら、
「仮想好き」を必死に実行していくと
そういうお話でありました
完全に好きではないんだなと思わされる思考が
多々あるんだけども、これはひょっとすると
女性が読んだら、仮想といいながら、好きになったときと
きわめて似ている、いや、既にそれはもう好きなんじゃないかなんて
つっこみいれたりするんだろうかと考えるような
そういう物語でありました
益体もないという言葉が、物凄く似合うと思うんだけども、
つらつら、文句と反省と後悔と疑念が
くるくるまわっていく思考が、本当に面白いのでありました
最終的には、なんというか、すっきりしたような気がすると
仮想が終わりを告げるところのさばっとした感じも
なんというか、実に素晴らしいなと感心しきりだったのでありますけども
気を抜いて読める、大変面白い小説だったと
思うのでありました、独特の感性だよなと
この作者の本を読むたびにつくづく思うんだが
癖になりそうな面白さだと感じるのであります
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