CLASS3103 三十三組

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【読書】ビルマのゼロファイター

2019-05-01 21:21:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
ビルマのゼロファイター  著:井本 勝幸

正直間違えて読んでしまった一冊であります
二次大戦時に、ビルマでなんかあったんだろうと
そういうドキュメンタリを期待して読んだのですが
実際は、ミャンマー(そもそも、ミャンマーと書いてないのもアレだな)で、
民族紛争をどうにかしようと活躍している日本人僧侶のお話でありました

アルファベット4文字や3文字の組織がいっぱい出てくるので、
正直よくわからなかったのでありますけども、
ミャンマーとタイの国境付近で、いくつかの部族と宗教が入り乱れて、
現在のミャンマー政府が、軍部あがりで、全然民主的じゃないと
そういう状況で、本当の民主化を成し遂げようと
紛争、ではなく、奮闘しているというお話なんだが、
凄い、そして、その心の真ん中にあるのが仏教であって、
この人、本当の意味での僧侶なんだと
驚かされた本でありました

坊主が平和を説くという、当たり前のことなんだが
実際に紛争地帯で、様々な民族の間を渡り歩き、
現地に現金収入をもたらすための産業を根付かせようと奔走したりと、
もう、NGOというそれとまったく同じ活動なんだけども、
根っこが僧侶というだけで、何か大きく違って見えるのが
不思議でならんというところであります

現地の人たちとのふれあいが楽しそうであり、
人と付き合うことが、本当の意味での平和を呼び寄せるそれになるんだろうと
思い知らされるような記録という名前の日記が書かれているのだが、
不慮の事故で死なないように、祈りたい気分になったのであります
危険極まりないのに、なんというか、凄い、本当にもう、凄い

ちなみにゼロファイターは、禅の精神をちょっと解釈したゼロ概念やら、
やっぱり、ゼロ戦戦闘員たちのパワフルさを呼んだところやら、
本人の特攻精神やらを総括してついたあだ名だそうで、
その名前のピックアップトラックを乗り回して
大活躍しているというお話でありました

生きるということについて、また
違う角度から考えさせられる一冊でありました


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