CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】私のタオ

2018-11-12 20:52:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
私のタオ  著:加島 祥造

久しぶりに老荘思想の本を読みました
老子について、英訳からアプローチをしたという
変わった経歴の著者が、老子とはなにかを
あれこれ、優しさという概念から解説していたのでありました
柔弱というものを、Weakではなく、Gentleで訳すというのが味噌だと
はた、気付いたなんていう話が骨格であります

老子をそもそも、ちゃんと読んでないから
老子に書いてあったことを考察している本書を読んで、
はたして、わかったといえるか
はなはだ疑問ではあるものの、書いてあることはもっともと感じるし、
タオ(道)という老子の思想根幹にあるそれについて、
無ではないもので、有でもないという
まぁ哲学めいた謎解きもいくつか出てきて
面白いんだが、ふわっとしてて
やはり捉えにくいと感じたのでありました
まさに、そういうところは老子であるな

荘子の中に、老子と孔子の違いについて触れた部分があるんだそうで
その引用も面白くて、基本的にレジスタンス的な考え方といえばいいか、
大きなもの、政府や、常識や、世間といった
正しいといわれ勝ちなそれこれと対極にあったり、
また、いなすようないいざまがいくつも出てきて
その考え方と、身のもち方、気の置き方が
老子の思想だというのには、なんとなく満足したのでありました

空虚に対して、そこは、空虚というものが詰まっている
そんなことを考えて、すべてが陰陽によって
見え方が違うだけだし、根本的に繋がっているのだという
流されることを肯定する考え方をなんとなし
理解したように思うのでありました


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