CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ラジオのこころ

2017-09-04 21:10:36 | 読書感想文とか読み物レビウー
ラジオのこころ  作:小沢 昭一

お囃子が今も聞こえてくるような、
そういうセンチメンタルな気分に浸りつつ読みました
2012年に亡くなってしまいました、小沢昭一さんの本というか、
ラジオ「小沢昭一的こころ」の書き起こし版といった内容でありました
いつもの軽妙かつ、滑稽な小話に加えて、
宮坂さんに会いに行く企画の顛末なんかもあわせて
非常に面白い、リスナーとしてはたまらん一冊でありました

文章を追うと、あの声で再生されるといった
不思議経験をしながら楽しく読み終えたわけでありますが
ラジオ同様に、特にこの話に意味というか、
なんかこうだというものがない、肩肘張らずに
つらつらと言葉遊びを楽しむだけといったような
軽快な下ネタに笑いながら、のほほんと楽しめたのでありました

しかし、下ネタというか、基本的にはエロ方面のネタなんだけども
げへへへ、と笑いながらやる、この感じがたまらなく可笑しいというか
小沢昭一的だよなぁと頭が下がるというか、
感心してしまうのであります

企画といっていいのか、宮坂さんを訪ねるという話が
なかなかに興味深くて、全国の宮坂さんからあれこれ話しを募ってみれば
諏訪近くに大量の宮坂さんが生息していて、
かつ、そこの地域の神社の氏子をしているという
なかなか衝撃的な内容で、これは確かめにいきましょうと
小沢先生はじめ、ノーテンキプロデューサーともども
諏訪で楽しんできたというのが
なんともほのぼの読めて面白かったのであります

宮坂お父さんの人となりというか、この感じは
私に理解できる日がくるかどうかはわかりませんが、
しみじみ、楽しく思い出しながら読めたのでありました
よかった、なんというか、読書というか
ひとつ、哀悼のような気持ちでよかったと思える読書でありました


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