CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~彦根城博物館~

2007-07-26 08:50:53 | 陶磁器を探す旅と名物
ただの旅行記かよ

そういう具合でありますが、へろへろと
先日、滋賀県は彦根まで行ってきたのでありました
前々からチェックしてたんだが、もう一つ
踏ん切りがついてなかった彦根城観光
今回400年祭の最中、茶の湯展が開始されたと情報を聞きつけ
いざいざ、行ってみたのでありました

博物館自体はかなり新しいものらしく
まだ、築20年になるかどうかくらいだそうで
彦根城藩主井伊家ゆかりの家宝がうずらうずら
所蔵されているらしい
下調べの時点でこの家宝のなかに
天下の大名物があると聞きつけ、それを見たいがための出征でありました

宮王肩衝茶入

唐物の凄いものらしい
全然由来やらわかっておりませんでしたが
家康から褒美に授かったものだそうで
三肩衝よりは劣るんだろうが、充分の名物と見た
早く見たい
逸る気持ちを抱えて、そそくさといってきたのであります

とりあえず彦根城に侵入すると、最近噂というか
大変人気のひこにゃんグッズと妙な歌が流れている
ああ、ほのぼのしている
結構込み合っているのではないかと心配しておりましたが
意外と大丈夫なもので、ゆっくりと見物
今回彦根城自体には入場せず、ただ、博物館だけを見てきたのでありますが
その博物館前で、ひこにゃんの氷像が作られており
なかなか涼しげな様子、ステキ
道行くガイドつきの自動三輪車にはひこにゃんとしまさこにゃんが
ぶらぶらつけられていて、なんともいえない趣き

ともあれ、それらをやりすごしていよいよ侵入
博物館らしいというのか、ちびっ子相手の説明や
そういうパンフレットが色々配られていて
ほのぼのしいでありました
まず第一の間にて、井伊直弼所領のステキ茶器がずらり
天下の家老様ということで、どんだけ凄い茶器持ってんだろうと
うずうず見てきたのでありましたが
意外なことにといったらいいのか、直弼自ら焼いたと伝わる
黒楽茶碗と蓋起きでいいのかしら
よくわからん物体がいくつか、うーん、わかりません

一人でうなだれながらも
どうやら数寄者という観点よりも、なんか
茶の湯をちゃんと覚えようと勉強したのか
そういうことらしく、伝統にのっとって自分好みのものを
あれこれ作らせていたらしい
薄茶器と呼んでよいのか、棗が12か月分並んでいて
その造形には大変興味深いものがありました
漆で固めて、金箔にて月々の花鳥を描くという趣向
これは流石だと想うのであります

で、そいつらをやりすごすと
いよいよ様々な陶器茶器コーナー
うおお、いよいよ大名物が

にやにやしながら侵入、そして見ていると
まず目に入るのが、名物の一つ「呂宋茶壷」
耳が4つついている由緒正しいというか
とても一般的なあの形の壷
名前の通りルソン島で焼かれたらしい、素朴かつステキ
自然釉でなんともわにわにした感じが大変ステキ
もう、本当ステキ
さらに、いよいよ茶入の数々
唐物鶴首、耳付下膨茶入、なんとか瀧河(覚えてこいよ)
うわぁ、まったく仔細はわからんが
いずれも、なんともたまらん侘びたたたずまいであります
あの独特といったらいいのか、時代がつけたのであろう
のってりとした色の落ち着き具合
釉薬が年月によってまた、溶けてきてるような
凄い景色であります

見ていて想ったのでありますが
唐物シリーズについては、やっぱり、どれもこれも
あの自然釉なのか、薄緑が退廃したような色目
畳付の部分は、地肌ながらもざらりとした感もなくて
たぶん使ってきたから、いい塩梅で磨かれたというか
ステキなことになったと思えたのであります

と、まぁここまで書いておいてなんでありますが
時間がなくなってしまったので
残りは次回に
というか、あれだな、二日酔いで全然感動を表せないので
がっくりしつつ、明日以降しばらく出張なのでこれにて


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