CLASS3103 三十三組

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【読書】炎の牛肉教室!

2018-05-14 21:10:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
炎の牛肉教室!  著:山本 謙治

牛肉の情報ぎっしりの一冊でありました
読み終えて、無性に牛肉が食べたくなる
そんな気分になったのでありますけども、
別に牛肉料理なんかが出てくるのではなくて、
黒毛和牛偏重の世の中に一石を投じるかのごとく、
褐色牛など、日本固有種や、そもそも肉のランク付けの実態なんかについて
詳細に解説されていて面白い本でありました

実際に牛を自分で飼ってみて、
それを食肉にして、流通に載せるところまでレポートもあり
大変興味深いのでありました
飼ってみるといっても、プロに任せて
オーナーになったという感じなんだが
それでもなかなか凄いことだと感じ入ったのであります
特に、牛肉を作るという経済性について
あれこれと考察されているのはためになりまして、
肉牛農家になるのは大変だなと
そのあたりを知るのにも十分の内容であります

その他、牛肉の種類、部位ではなく品種の違いについて
かなり詳細にレポートがまとめられていまして、
全体的には香りに関する部分が多く、
肉の香りの違いというのが、そんなにあるものかと
読んでいて不思議に思うほど出てきて楽しいのでありました
というか、お腹すいた

海外での肉の扱いなんかもためになりまして、
フランスやアメリカ、オーストラリアの牛肉が
やや誇張はあるにせよ、なんぼでも食べられるほど
味が強く、赤身がさっぱりしているというのも
また、食欲をそそるというか、食べたいなぁと思わされるところでありました

このほかにも、熟成肉の正しいものだとか、
A5と呼ばれるランクの秘密というか、
その判断基準なんかも出てきたりして
きわめてためになったのでありました
A5というのも、また、仕方なく生まれたランクであるのか、
本当にうまいものというのは
やっぱり、自分の舌で確かめて、判断したものでないといけないなと
思い知らされたのでありました
たまに脂の少ない赤い肉をたらふく食べたいとか思うことがあるけど
牛肉とはそういう楽しみ方をするものだよなと
考えたりするのであった

ともかく、料理が出てくるわけでもないが
無性に牛肉を欲するようになる素晴らしい一冊でありました


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