Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

変速状態は 改善されたのか

2015-01-14 20:36:37 | 自転車整備 その他 
先日より私が使っているロードレーサー スプートニクの変速作動を
自分が求めるものに近付けようと全てを見直し、調整を進めて来ました
今回変速機の調整をしますが これで改善されるのでしょうか





今回の一連の整備は リアを変速する時トップから 3~4 枚目でやや引っ掛かりが有り
私がストレスを感じます それを解消する為にドライブラインの全てを見直しています
STI レバーの分解洗浄~交換 変速機のメンテナンス リアエンドの確認と修正 
チェーンの丁寧なメンテナンスまで行いました 今回は変速機の微調整とバーテープを
巻き直し走れる状態にします




前回整備を済ませチェーンを張りました
今回は細かな微調整を行います






変速機のトップ位置とロー側の位置をそれぞれの
アジャストボルトで行います






シマノの変速機には取付け用のピポットボルトの
後ろに B テンションボルトと言う物が付いています






B テンションボルトを触り チェーン詰まりを
起こさない範囲でガイドプーリーとスプロケットが
一番近づく位置に調整します





右側のシフトレバーに不具合の原因が有るのかと思い 
使っていた ST-7801 を ST-7800 に交換 
しかし改善されなかったので元の 7801 に戻しています
シフターも分解し内部洗浄~オイルアップを行っています






バーテープは以前に巻き替えてから 100km 程度しか
走っていませんが巻き直します






古い と言う程でも無いですがテープを捲りました
ちょっと勿体無い・・






テープ裏面の両面テープがハンドルに残っています
これは絶対に取らないといけない物では有りません
でも






気にならない人はそのままでも良いでしょう
気になる人は何時までも気持ちに引っ掛かりますから
一手間掛けた方が良いですね 私は剥しました






下巻きのビニールテープ これは思いの外大切で
しっかりとハンドルに止めた方が良いですよ
止め方が緩いとバーテープの下でアウターが動き
ワイヤーライン関係の動きに良い影響を与えません

※ これは絶縁用のビニールテープでは無く 車の
ワイヤーハーネスを束ねる結束テープを使っています
糊が沸かず、伸びた物が元に戻り難くて良いですね






用意したバーテープは OGK の超薄型






以前の物の吸い付く様な素材から綿を思い出させる
感触に変っています 色もまっ白では無く、生成りの
様な感じです






ブラケットの恥隠し用に短いテープを切り取ります






箱に入っているテープは大きなロールでこのままでは
巻き難いので小さく巻き替えます この時は左右の文字の
方向を揃える様に気を付けた方が良いですね






巻いて行きましょう 裏の両面テープの保護テープを
剥します 私はバーエンド側から初め テープの端は
バーエンド、ギリギリに巻き始めます テープの端は
余らせません




テープを巻く方向は外から内側に絞ります
ハンドルを握る手は内側に絞るのでこの方が
テープが緩み難いのがその理由です






ブラケット部分です






ここはあまりしつこく巻くと大きくなるので 私は
あっさりと巻きます




バーテープが作る V の字からブラケットが見えて
いなければ O.K です






反対側も巻きましょう 文字の向きに注意






巻き終わりに使うテープです 以前は違うテープを
良く使いましたが 最近は付属の物であっさりと
終わらせています







バーテープが巻き終わりました 以前の超薄型は
湿り気を感じ手に吸い付く様な感触で、滑りを抑えて
いましたが 今回は全く違う質感です こちらの方が
良いかな・・




これで変速状態を改善させる為の作業が終わりました
この後変速調整と実走行で確認してみます





メンテナンススタンドの上で細かな調整を行い 実走行を行いました
スタンドの上で上手く作動しても実走行で違う動きが出る事は良く有ります
今回も調整用のドライバーを持っての走行です

さすがにここまで丁寧に手を加えると実に滑らかな動き方をしてくれます
しかし 変速の状態は私のイメージから少し離れています、何なんだろう・・
決定的な不具合では無いので妥協したい気持ちも有ります でももう少し
やってみます

前回の作業 【 チェーンを 装着する 】

続きが有ります 【 リアディレーラーの整備 ULTEGRA RD-6600 】

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チェーンを 装着する

2015-01-13 20:05:33 | 自転車整備 チェーン
前回丁寧に洗浄しオイルアップをしたチェーンを自転車に装着します
チェーンはとても良い状態に仕上がっています





今回はこの自転車のリア側の変速を良くする為に細かな部分まで整備をしています
チェーンは DURA-ACE CN-7901 600km 程度使用した物を前回丁寧にメンテナンスを
しました






フレームブランドはスプートニク シリーズ名は
ソユーズ マグネシュウムのフレームで塗装は
オーダーです






FSA のカーボンクランクに RD は DURA-ACE RD-7800
が付いています




整備を済ませたチェーンです これを取付けます
今回使ったオイルは SPIN OIL




このチェーンにはミッシングリンクを使っています






ミッシングリンクを外す時には専用工具を使うと
手間なく上手く行きます 使っているのは Park Tool
MLP-1C マスターリンクプライヤーです






シフトレバーはインナー×トップにします
インナーギアからリアはトップギアにチェーンを
乗せて行きます






トップギアにチェーンを巻き付ける様に
リア変速機へ向かいます






リアディレーラーのガイドプーリーにチェーンを
掛けますが






変速機に依ればプーリーケージにチェーンの
脱落防止用のフックが造作している物が有ります
ここはこの中にチェーンを通します






そのチェーンは下のテンションプーリーに乗せますが
ここでもプーリーケージの中を通すのを忘れては
いけません








チェーンの繋ぎにはミッシングリンクを使います
この様な形状をした物が 2個で 1セットです






ミッシングリンクを使う場合 チェーンの両端は
両方インナーリンクです






そのインナーリンクにミッシングリンクのピンを
それぞれ差込みます






前後に差し込んだミッシングリンクのピンを
表裏からお互いのプレート穴に差し込みます




その後チェーンを前後に引っ張ると プレートの穴を
ピンが移動して外れなくなります これで繋ぎは完了です




チェーンを切ったり繋いだりした場合 そのリンクには
オイルを一滴塗布しておけば良いと思います





これでチェーンの装着は完了です ミッシングリンクは簡単に作業が済み
技術の差が出難いパーツで便利ですね ただこれには装着する方向が有り
それを間違ってはいけません それを模擬動作で紹介させて頂いています
過去記事 【 ミッシングリンクの 取り付け方向 】 是非ご覧下さい

今回使った SPIN OIL 実に滑らかな良い手応えをしています Web サイトの商品案内には
書かれていませんが、実走行で 3000km 追加塗布無しでも大丈夫だとの試行結果が有るそうです
最近は一流の競輪選手の人達も使っていますね

前回の作業 【 チェーンの洗浄は こうすれば良い 】

次の記事 【 変速状態は 改善されたのか 】

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チェーンの洗浄は こうすれば良い

2015-01-11 20:36:38 | 自転車整備 チェーン
先日より後ろの変速の状態を良くする為に色々な事を試しています
その作業の流れでチェーンを外しました 今回はそのチェーンを
丁寧に洗浄してやりましょう





リアの変速状態を良くする為に色々な作業を進めています 変速機を外す為に
チェーンを切りました チェーンは DURA-ACE CN-7901 新品から約 600km
使っています






このチェーンは新品を使う前に出荷時のオイルを洗い
マイクロロン処理をしてから使用 その後約 300km
程度で洗車、同時にフィルタークリーナーで洗浄し
オイルアップをしています






普段の手入れは洗車時にチェーンも一緒に洗う事が
多くなりましたが 今回は丁寧に作業を行います
パレットに入れたチェーンにガソリンを注ぎました






ガソリンにチェーンを浸けただけで黒い色が
出て来ます チェーンの細かな部分までブラシで
丁寧に擦ってやります






これで見た目ではとても綺麗になっています
新しいパレットにガソリンを注ぎチェーンを
もう一度洗いましょう






この時はチェーンを揺らすなど ローラーリンク内の
汚れを掻き出す様にしてやるのが良いですね
綺麗に見えていたチェーンですが ガソリンがこれだけ
黒くなります




チェーンのガソリンを切ってやります






ウエスでさらに拭き取り エアーブロワ―で
リンク内のガソリンを吹き飛ばします




エアーでリンク内部のガソリンが出て来ます 
時間を掛け良く乾燥するまでブロワ―を使いました






油脂分が無くなったチェーンは パシパシした
手応えです




綺麗に汚れが落ちています




チェーンにオイルを注してやります
今回は上質な SPIN スピンオイルを使います






容器を良く振ってから リンク毎に一滴づつ注します
ローラーリンクに必要な量が出るノズルをしています
たまにオイルが出過ぎる物が有りますが それは
オイルの量の調整が難しいですね




指先でオイルを良く馴染ませてやります
アウタープレートの表面にもオイルを塗り
拡げています






洗浄後パシパシだったチェーンがしっとりと
とても気持ちの良い状態になっています






使ったガソリンの底に汚れが溜まっています
少しどんな状態か見てみましょう 容器に汚れた
ガソリンを移します






こちらは最初に使ったガソリンです 底に結構
粒子の粗い物も交じっています 前回の手入れ後
300km 弱の使用です






こちらは 2度目に使ったガソリンで さすがに
粒子の粗い汚れはそれ程有りません






最初の方の底に溜まった物を触ってみましょう








指先に取って擦ってみるとクレンザーを
触っている様です こんな物をチェーンに
付けて使っていると ヤスリを掛けている様で
決して良く有りません






ウエスで拭い取ると さすがに金属粉は少ないですが
砂が結構混じっています ハンガーシェルなどにも砂は
多く溜まるので仕方が無いですね






使った道具も綺麗にしてやります そのままにしておくと
次が大変です 容器の汚れたガソリンはそのまま置いておくと
蒸発して少なくなります それをウエスで吸い取り各地域の
ゴミ処理方法に併せ処分すれば良いですね 
私の場合は産業廃棄物の処理を頼む事も有るので 
その辺は使い分けてます




頻繁に洗車を行うのでその時一緒にチェーンも洗いオイルアップを行いますが
今回の様に手間を掛ける方が間違いなく良い状態になります 練習と試合用に
チェーンを使い分けているのなら、試合用はこの位の手間は掛けた方が良いと
思います 今回のチェーンは SPIN オイルも優秀ですがとても気持ちの良い
仕上りになっています

前回の作業 【 変速機取付前の フレームチェック 】

次の作業 【 チェーンを 装着する 】

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チューブラーリム マビック GP4 の新旧比較

2015-01-10 20:27:35 | ホイール
昨年チューブラーリムのマヴィック GP4 について後期型の形状は
タイヤを装着し難いと言う記事を書きましたが 前期型との形状の
比較をしてみます





MAVIC GP4 人気を博したチューブラーリムですが後期型の評判はあまり芳しいものでは無く
以前にその形状に依る不安な点などを書き留めました 保管しているホイールの中に
マイナーチェンジをされる前の物が有ったのでそれと見比べてみましょう






MAVIC GP4 見た処同じシールが貼って有ります
トラック用の両切りハブにフリーホイールを
装着した街道練習用の車輪です シャフトも
クイック芯に替えてあります




タイヤを外した後、古いリムセメントを荒削りして
います




する事が多くそのままにしていましたが
セメントの除去を最後までしてしまいます






この位の状態のセメントには塗料用の剥離剤が
使い易くて良いと思います 必要量別容器に取り
刷毛で塗って行きます






塗る量は出来るだけ多く ここから 2~30分置きます
その後スプーンやバターナイフなどリムの形状に
合った物で 柔らかくなったセメントを削り取ります






削り取りブラシで擦り 最後は水洗いをすればこの
程度にはなります 剥離剤を塗り始めてから約 3時間の
作業です 荒削りを入れると 5~6時間の仕事です






自転車小屋へ持って帰りシンナーで良く拭き取り
直ぐに使う予定が無いのでタイヤ装着面に薄く
オイルを引いておきます 酸化防止です 全体に
ワックスを掛けて完成です




MAVIC GP4 のステッカーです






この 2枚が貼られています このステッカーの以前には
赤い菱形の物も有った様です






これがマイナーチェンジされる前の形状で人気が
有ったリムです ごく普通の平リムと変わりません




マイナーチェンジ後の物を見てみましょう
私のトラックレーサーに装着しています






これは前後輪同じ形状ですが 貼られているシールが
違います、この辺りの詳しい事は私には解りません






前期型と同じ様に 2枚貼られています






これがマイナーチェンジ後の形状で 左右に折り返しの
様なリブが有り アールが深く重量も増えあまり良い
評判では有りません






前回の記事で私が問題にしたのは 古いリムセメントを
綺麗に除去し 新たにベッド作りをしリムセメントで
タイヤを張りました






貼って空気を使用圧まで上げて一晩置いたタイヤを
剥してみます






その結果アールが深く底が深い形状の為に タイヤが
リムに届いていないと言う不具合が起ります






上がマイナーチェンジ前 下がマイナーチェンジ後の
リムの形状です






何処か違いが無いか良く見ると 古いタイプと
新しい物ではシールの一文字だけが違います
末尾の W と V です 上が旧タイプです





どうでも良い様な事ですが折角比較する二つのタイプが有ったので この様な事を
してみました はっきりとした時代考証までは出来ませんが GP4 の歴史の一つでは
有ります

関連記事
問題点を書き留めています 【 MAVIC GP4 と言う チューブラーリム 】 

使用に際する注意点など 【 MAVIC GP4 に必要な ベッド 】

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変速機取付前の フレームチェック

2015-01-09 20:15:53 | 自転車整備 ディレーラー
フレームにリアディレーラーを取付けますがその前にディレーラーマウント部の
歪みのチェックを行いましょう




前回リアディレーラーのメンテナンスを行いました それを取り付ける前に
ディレーラーマウント金物のチェックを行います このパーツは柔らかい素材
ですので機会が有れば是非チェックをしておきたい部分です






最近の多くのフレームにはアルミで出来た
マウント金物が装着して有ります 多少の違いが
有ってもネジで止めている物が多く有ります
このネジの緩みも良く起るのでチェックをして
おきましょう




リアエンドの修正工具を使い 歪みのチェックをし
歪んでいれば修正を行います






工具のロッドとリムの距離を数ヶ所測り
その距離を同じにしてやります そうする事で
変速機の取付け部がホイールに対して平行に
なります 正常な変速の為には大変重要な事です






リアエンドに問題が無いので変速機を取付けます
シマノは締め付けトルクを 8~10 N.m と案内しています
この時 B テンションボルトをマウント金物に挟まない様に
注意が必要です




変速機の取付けは完了です






シフターも外しているので取付けます
2 種類のレバーを用意していますが ST-7801 の方を
使う事にします






このレバーも事前に分解し出来る所は 新しい
グリスに入れ換えています






ハンドルに取付けます




ブレーキのアウターワイヤーですが ブラケットの
アウター受けに確実に差込みます 遊びが有っては
手応えが悪くなるので奥まで入れましょう




シフトワイヤーも張ってしまいます






シフトレバーを握りインナーワイヤーを差し込みます
タイコにはグリスを塗っておいた方が良いですよ
ここが腐食するとちょっと面倒です






アウターケーブルも確実に装着し ダウンチューブの
アウター受けから 変速機まで持って行きます




リアのアウターを取付け インナーは変速機に
固定します






変速機のワイヤークランプ部です ボルトと変速機の
間に有る金物はこの様に使います 良く間違っている物を
見ます、気を付けましょう ワイヤーは変速機に溝が有るので
そこに収めます






変速機にワイヤーを固定し取付けは完了です
ワイヤーの締め付けトルクは 5~7 N.m






ブラケットを同じ位置に取り付けるのは結構難しい
ものです 外す前に自分で解る様にしておくと良い
ですね ブレーキワイヤーの下巻きテープ 実は
これも大切で この位確実に巻いた方がしっかり
した手応えの自転車になります





今回の変速機の不調はおそらく気が付かない人が居るだろうと思える程度の事です 
気にならない人も居るでしょう・・ そんな細かな事なんですが見過ごせないので
全てを見直しています 次は一旦外したチェーンに掛かります

前回の作業 【 変速機のメンテナンス RD-7800 】

次の記事 【 チェーンの洗浄は こうすれば良い 】

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