森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ついてない日にもそれなりの光があたる

2006-03-04 21:30:22 | 詩、小説
朝、一本の電話。
「やだー、まだ治ってないの、その声。」
ー結構、出るようになったんだよ。-
「でも、長すぎない?」
ーそういわれても、予定通りにはいかないよね。私だって今頃はルンルンのはずだったんだからー
「辛そうだから、もう切るね。」
ーうん、そうだね。-と、いいながら25分も話しちゃった。

12日にミステリーツアーに行く予定だった。人数が集まらないので取りやめになってしまったのだそうだ。
「少し早すぎたのかな。」
ーみんな桜にかけているのかもね。ー

なんか、近頃の私、ついてないかも・・


だけどいいのさ


ついてない日には、ついてないこと楽しもう
太陽が昇らないわけじゃない
春が来ないわけじゃない
ゆっくり回転する歯車のように
また ラッキーな事はやってくる

ある時は じたばたと
羽を欠いた蝶のように もがきながら飛び回る
疲れ果てて 惨めな気持ちで横たわれば
月の光が  優しくその手を伸ばして
明日への夢を伝えてくれる
深い眠りの中で 私は 再生の誓いを繰り返している

また ある時は どんよりと
春を忘れたかえるのように じっとしている
無欲である事を装って 動き出さない事の言い訳にしている
そんな日の朝にも 
閉め切ったカーテンを膨らませるように
きらめく朝日が舞い込んでくる
その光を手にかざしながら  私は 復活の「時」を知る

ついてない日にはついてないこと楽しもう
ある時にはじたばたと  ある時にはどんよりと
心を撫ぜる月の光  心を貫く朝日を浴びながら・・
繰り返し訪れる日々は その終わりの時まで
欠けることがないのだから
ゆっくり回転する歯車のように
また ラッキーな事はやってくる






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