ああ、とうとう最終回になってしまいました。
私の幸せな水曜日はしばしのお休みです。〈と言っても4月10日は藤原竜也くんのドラマがあるから、それは別〉
今シーズンも感想を書こうと思っていたのに、諸々と気もそぞろになることが多くて、あまり書けませんでした。先週なんかは特に書きたかったなあ。だって右京さんがとうとう願いを叶えて幽霊に会ったのですから。でも気がついていませんでしたよね、きっと。
先週もじわっと来たけれど、最終回の今回もうるっと来ました、ワタクシ。
最後の右京さんが恋文みたいだといったあの手紙に。
「ずっと君が嫌いだった。これからも君が大嫌いだ。」
ああ、愛を愛を感じる。あの男にも愛はあったのだと涙がほろりと零れたのでした。
そうしたら右京さんが、言葉通りに取る人がいたら困ると思ったのか「恋文のような」と解説を入れました。
そりゃそうですよね。
この部分、ライターさんが、たぶん「えい、やー」っと力を入れて書き、そしてご自身も悦に入って読み返していたりしそうなところですものね。私なんかはドラマに対しては素直なものですから、そういう部分にはちゃんと反応して涙なんかを流してしまうわけなのです。
今回のお話は全体に愛が溢れていましたね。
殺されてしまった刑事恩地の妻は、あまりの悲しみに、本当に魂の抜け殻のようになってしまい言動もおかしくなっていました。
罪を犯した企業側の我孫子と言う男も、妻と母親との確執を収め二人で新しく進むために、悪魔の誘惑に手を染めてしまったのかもしれません。
恩地の葬式も悲しかったです。
角田課長の「刑事の骨を拾う。」
なんか良かったですし、イタミンが葬式に来たのも良かったです。
大まかなあらすじ等はHPにてチェックして下さい。→こちら
しかしカイトパパ、ダークで良かったですよね。しかもあんなに右京に言われ放題なのに
「惜しいねえ・・」なんて微笑んじゃって、器、大きいじゃんと妙な感心をしてしまいました。ラスボス感が漂っていた小野田さんがいなくなった穴をばっちり埋めましたね。
カイトパパが好んで語った「酒壷の蛇」の逸話も、パパから聞く話と右京さんが語る話とでは全く視点が違っていて趣深かったです。
酒に見えるか蛇に見えるかではなく、誰が酒に変えるのか・・・・
それは優秀な者ではなく純粋である者。
文の脈絡がないのですが、このドラマの感想のメモとして書いておくべきことはやっぱり、自由に考える事が出来るのに自分の脳で考えることを止めてしまった者達に対してのメッセージが、やはりこのお話には含まれていたのかなと思ったことです。
もう一つ、脈絡ないのに、ふとある言葉が浮かんできてしまいました。
「蛇でいてくれてありがとう。」
さて、何のセリフでしょうか・・・なんちゃって(笑〉
でもこのドラマを見終わった後、アメリカの軍人が機密を中国の女子学生に流してしまったニュースを聞いて、思わず
「今日の『相棒』みたい。」と思った人は、私だけじゃないんじゃないかしら。
ラスト、右京とカイトの会話。
「二人だけの特命係なんですから。」と右京さんが言った時、私、ちょっとなんでかジーンとしてしまいました。
「相棒」には昔、このサブタイトルが付いていたじゃないですか。
ここに帰ってきたんだなあって思いました。
「新相棒」って本当にそんな感じがして、また次のシーズンが楽しみになりました。
「相棒」のほんとうに素晴らしいところは、薫ちゃんは薫ちゃん、尊は尊、そして享は享でキャラがかぶらないでしっかりしてるところですよね。
土曜日は映画にも行きますよ。そっちも楽しみです♪