
南禅寺になんとなく行きたいなあと、私が思っていたのは、この水路閣を見たかったからなんです。
京都を舞台にしたドラマでは、って、主にサスペンスなんだけれど、ヒロインなどが一人佇み物思いに耽っていたり、自分の推理を歩きながら語っていたり、なんか素敵な場所ではないですか。
前の記事にも書いたけれど、ここにはずっと昔一度来たはずなのです。でも何故か記憶がなかった私。
このブログを書きながら、なんとなくその記憶のからくりが分かってきたように思います。
この水路閣の上を流れる水は琵琶湖から引いている、要するに琵琶湖疏水。なんかその説明を昔感心して読んだ記憶はあったのでした。
「へえ」と思い「素敵」とは思わなかった・・・
だからテレビを見て「素敵」と思った時に、かつて訪れた場所とは結びつかなかったのかもしれません。
でも短い滞在期間でも、行きたかった場所に来ることが出来て、ちょっぴり幸せな気分の私なのでした。
南禅寺を後にして、ちょっとした休憩の後、永観堂に向かいました。
ところが、時間的にも足的にもリミットが来てしまいました。紅葉で有名な永観堂ですが中には入らず柵の外から撮った画像です。こんな風に撮ると、もう何処の紅葉でも関係がないように思います。
あの歌、思い出します。
「富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も~♪」
こんなんじゃ、家の近所の紅葉を撮って、京都に行ったと言っても分からないってもんです。
だけど・・・・
やっぱり・・・・
京都は京都やね~。
やっぱり人は水の流れに心惹かれるのかも知れません。
さあ、ちょっとおみやげを買ったら駅に真っ直ぐに向かうぞ・・・・
って、ここでワタクシやっちまいました。
久しぶりの辿りつけない女。
何も考えずに歩き出す私。
南禅寺から駅までは来た時と同じ道をたどれば近かったはず。
でも買い物してしばらく歩いたら、来た時とは違う道を歩いていることに気が付きました。
「しまった!」と言ったら、妹がすました顔で
「知ってたよ。でも帰りは違う道で帰るのかと思ったのよ。」
「・・・・・・・!」
お店に寄って買い物したり、何かを食べたりする人には参道は結構楽しいと思います。でも来る時の近道と比べて遠かったです。
だけど、今回の旅行では
「あっ、失敗した・・・。いや、かえってその方が良かった。メデタシメデタシ。」ということがたくさんありました。
実はこの考えなしに歩いてしまったのも、まさにこれでした。
なぜなら、こんな素敵な廃線の道を歩くことが出来たからです。
あっ、そうそう。ちょっとした休憩は南禅寺近くの「杏こ庵」で。
ここのお運びさんは、着物に大きなガマ口ポーチを持っていて、それがなんか可愛い。お会計をその場でするからなんですが、そのファッションにちょっと萌えました。ぜんざいの中に入っているお餅の中にはまたこしあんが入っていて、なかなかのお味でした。
だけど「日本庭園を見ながら・・云々」って、この御店に入る時に何処かで読んだような気がしたけれど、窓際じゃない和室に通されちゃったら、あんたそれ―誤表示ですから、残念~!←古い(^_^;)
※ ※ ※
私は時々、ネットの窓から手を振って知り合った方々と会ったりもします。
今回は妹とも共通のお友達で、この後現本能寺近くの老舗のお店で夢のような楽しいひと時の時間を持つことが出来ました。
その時ついでに閉門前の本能寺に駆け込んで、本当に「見た」というだけの見学をしてきました。
今の中学生は自分たちで計画を練って好きな所を回るのが今どきの修学旅行なのです。
以前我が家に来ていた中学生がこの「本能寺」に行くのだと話してくれたことがあり、なんとマイナーなコースだと驚いたことがあるのです。
―同じ場所に建て直したわけでもないし、そこの所をちゃんと分かって行かないとがっかりするかもよ。
なんてことを、その中学生には言ったかも。。
だけど名前に惹かれるということはあると思うのです。
それは私が大阪城に行ってみたいと思う気持ちと同じようなものなのかもしれません。
今回は大阪城には行けませんでしたし、いろいろと行ってみたい所が残ってしまいました。だからまたこの街には是非来たいと思いました。
なんだか結びの言葉みたいですが、この旅行記、後ちょっとだけ続きます。